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ファッションショーとヘアコレクションのミュージック

ファッションショーとヘアショーのミュージック


自分がヘアーショウの依頼を受けるようになってから、ショーのミュージックに
随分とこだわってきた、元々はオーディオマニアから、自分のサロンを若さゆえに

クラブのように、受付カウンターにターンテーブル2個とミキサー、オープンリールの
テープレコーダを置き、店でロックやその時に、カッコイイと思った音楽を
大音量で流していた。

また、お店が忙しくなると、おしゃべりより、仕事を早くさせる合図として、
このミュージックが、かかったら早く仕事をするようにと言ったことにも使っていた。

美容のヘアコレクションの場合は総合演出家は、付くものの音楽など、作ってもらうと
数十万取られ、自分のコレクションをどのようなイメージで見てもらいたいか?
イメージはできていたので、自分で創ることにした。

そんなことがキッカケでショーでの音楽探しが始まった。

 

 

音楽が感情に及ぼす影響について


今や音楽は通勤時や、スポーツ、映画と音楽は生活に切り離せないものとなっている。

朝、起床間もない時は、激しい曲は受けいれず控えめな曲を、多くの人は選び、
緊張するスポーツに置いては、モチベーションを上げるために音楽を聞き、映画での音楽による
感情の変化は誰しも感じること。

 

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音楽はその人が聞く環境や年代によって、その人の感情に映像と共に深く刻まれる。

認知症の人に音楽治療と言って、その人がよく聞いていた音楽をきかせると
突然記憶がよみがえり、話出すと言う。

また個人的には若い頃と、かなり好きなジャンルが変わってきた。
日本が一時、字余り的な曲が多かったが、これには馴染めなかった。

しかし最近、歌詞も曲もマトモになってきた、日本の音楽も最近僕が聞いても、良いと
思えるものが増えてきた。

ショーで使用する場合も同じで、曲の持つ性格によって、悲しくも、怖くも
ポジティブにもなる。

ファッションショーやヘアショーも洋服や、ヘアスタイルなど、感じてもらいたい
イメージに対する、音楽の重要度はかなり大きいと思う。

ファッションショーはその時期のコンセプトによって、ランウェイ時のBGMは
原曲のまま、オリジナル、サンプリング(音源の一部を引用し、再構築して新たな
楽曲を製作する音楽製作法)やミックスした楽曲、実物バンドを呼んでLive演奏等さまざま、

しかも開始時間が少し遅れ、BGMと共に始まる。といたようなことが多い

ヘアショーの場合は、ワンマンショーにしても開催するメーカーやその他のアナウンスが
入り、始まりが顧客にわかる。

また自分のサロンが打ち出すニューヘアのプロモーションビデオを流すことも
考慮に入れて、ミュージックを創る。

この点が違うと、音楽作りも違ってくる。

 

ファッションショーとヘアショーの違い


ファッションショーとヘアショーでは、若干音楽の使い方が違うように思う。

ヘアショーは、1977年〜1990年代にかけては、ディスコや、クラブミュージック全盛で
ビートの効いたノリの良い音楽をいかに探すかに懸命になっていた。

ファッションショーにしても、ヘアショーにしても、やはり他との違い個性化だと思う

当時ファッションショーはテレビで、少し見るぐらいで、ほとんど見る機会がなかった。

COMME des GARCONS がマンションメーカーから、フロム・ファーストビルにブディックを
出してから、良く買い物をしていたこともあり・・・

フロム・ファーストの地下でコレクションをするというので、仲良くしてた
ハウスマヌカンにショーのチケットをもらって、見たのが、生で見る。初めての経験、

当時、他のショーと全然違い、モデルも素人のデザイナーやクリエイターなど個性的な
人をモデルに使用し、音楽も個性豊かなものが多かった。

何回目か忘れたがAstor Piazzollaのモダンタンゴを使ったことがある。とても個性が
あり、真っ黒な洋服と、ただただ静かに歩くだけと言ったショーが個性的に見え印象に
残った。

Astor Piazzollaの曲を探したが、当時彼がタンゴをジャズのようにアレンジしたものが
多く、心に響くものはなかった。

その後は、海外でヘアショーを初め、ファッションショーも息子が担当していた、
こともあり

いつも時間があるかぎり、見に行くことにした。

当然バックステージにも自由に出入りでき海外と、日本のバックステージの違いも
多く経験出来た。

一番のメッセージはヘアで表現することだが、ヘアコレクションとしては、クリエイターとして
今まで見たことがないような、経験したことが無いようなショーにしたかった。

ヘアや音楽にこだわるのは、アレキサンダー・マックイーン、ジョン・ガリアーノ
マルタン マルジェラ、日本では、COMME des GARCONS、Youji Yamamoto、
この人達は特に、こだわりがある。

マルタン マルジェラは店づくりも個性があるが、ショーの音楽も個性的なものが多い。
お店はパリと根本的には似ているが、恵比寿のお店のほうがはるかに大きい。

COMME des GARCONS からはコラボで帽子のデザインを息子に依頼してきたことがある。
ルイビトンがファッションデザイナーにコラボでデザイン依頼するように・・・・

売りだされた金額は当時で5~6万していた、川久保玲はスタッフや関係者が目を付けた人に
小物のデザインを依頼する。さきがけのような気がする。

川久保玲はファンションにおいても、ヘアや音楽にしても全て彼女の目にかなった
一流人を使う。

僕が世界のヘアデザイナーの中で、すごいと思っているのは、カットの革命を起こしたヴィダル・サッスーン
とファッションショーや雑誌、コマーシャル担当でのヘア、アーティスト、ジュリアン・ディス
彼自身、自分自身をアーティストと言っている。才能溢れるヘアデザイナーだ。

彼も川久保玲を初め、シャネルや、ジョン・ガリアーノのショーも担当している。

ファッションショー
Alexander McQueen fall winter 2006 part 1
McQueenは、彼が生きていたこ頃が一番クリエイティブだ。




Comme des Garçons | Fall Winter 2014/2015 Full Fashion Show | Exclusive




 
マルタン マルジェラ2011春夏




 

ヘアコレクションのBGM作り


ヘアコレクションの場合、どうしてもファッションの動向からヘアの流行が始まり、
海外のファッションは、海外のストリートの影響をうけ、アレンジされ世界に発信される。

ヘアの流行はストリートファッションと、ファッションショーでの流行、両方を
見て探っていく必要があった。

当時はパソコンでBGMを創ることができなかったので、ミキサーとL.Pレコード、
C・D、を使いサンプリングやミックスして作っていた。

大音量で流す場合、中低音より、低音と、高温を強調したほうが、
ショーには向いていることも知り、音質の良いテープに、出だし、中間、ランウェイ
とテイク1〜4と作って演出家に渡し、リハーサルをして本番としていた。

 

ショー音楽へのこだわり


僕自身は、色々なショーを見ていたこともあり、特に暗転(一時暗くなる)の時に
見ている側としては、次に出てくるまでの時間、期待が膨らむ。

だから、出だしにかなり、こだわった。良く暗転で出だしの部分は効果音を
サンプリングして使った。

湾岸戦争時は、防毒マスクにつなぎの軍服、出だしのBGMは暗転から
大音量のヘリコプターの音、見ている人に、その場に着陸した雰囲気

マスクをとり出てきたロングヘアをバッサリとショートヘアに変身後
軍服を脱ぎ捨て、流行のファッションでランウエイ、その後他のモデルも
一緒にと言ったように。

その後も心臓の鼓動や、猫の鳴き声、赤ちゃんの鳴き声から、始まったりと
出だしにこだわり、気がついたら、全て自分で演出していた。

今は、ググれば、ほとんどのことは、知ることができるし、効果音も調べることが
簡単になった。

例えば、出だし猫のような鳴き声
aerosmith nine livesの一曲目の出だしを使用したりしていた。
Nine Lives Aerosmith 1997 Nine Lives




 
宗教音楽や、ゴスペルなど、普通あまり馴染みの無いようなミュージックを、リミックス
して個性を出すようにしていた。
 
アンビエント系で気に入っていたのが
JOCELYN POOK (COLLECTION) HD
JOCELYN POOKの作り出す音楽には特殊なイメージを持っていた。




 

ロック系はこのアルバムの中からもよく使った
Marilyn Manson – Lest We Forget: The Best Of FULL ALBUM
 




 

また、どの国に行ってもそこの音楽は聞くようにしている。

中国に行った時、仕事の合間に歴史ある場所に連れて行かれ、除夜の鐘のような
鐘が一杯吊るしてあり、それで昔は演奏したと聞きそのC.Dを購入した。

結果的に自分のショーでリミックスして使用した。
多分日本では手に入らない。

 

スクリーンショット 2015 02 27 20 31 34

 
映画が好きなこともあり
ロンドンでは、雑誌I.D.やDazed&Confused など、ファッション雑誌のテーマが
精神病院の廃墟で撮影したり、映画のホーラーがテーマーだったり色々な経験が、

映画音楽に興味を持ったせた、特に恐怖映画の効果音は良く参考にさせてもらった。

ヘアコレクションは美容のプロに観てもらうため、特に美容師は、海外に行く機会も
多く、海外でのヘアショーなど色な経験を、すでに持っているだけに、他のチームが
あまり使用しないような音楽を探し求めた。

ロンドンのソーホー地区には、当時クラブのD.Jや音楽のプロが買いに来るような新しい
クラブ・ミュージックのL.P専門店がいくつか、あった。そこで音楽関係のプロが、チョイスする、音楽を、しばらく聞いて、良いと思ったものを購入していた。

1回のショーで使う音楽を創るために、C.DやL.Pをいつも15枚位購入して、聴き比べ
曲を決めてから作成に2〜3日かかっていた。

凄く労力のいる仕事だ、しかしショー全体をイメージし音楽を聞くのは楽しかった。

だから自分で聞くミュージックも好きな曲は、クラッシク、ロック、ジャズ、と言った
いろいろな人がアレンジしている、同じ曲を今でも多く持っている。

演奏する人や、歌う人によって、奏でる楽器によっても、ぜんぜんイメージが違うのだ。
その中のイメージに近いものを使用する。

美容学校から、いらいされてショーをする時、学生たちは70代〜80年代がテーマと聞いた。
僕もその年代に挑戦した。この年代の曲選びは、もちろん思い出も深く得意だった。

一番選択悩んだのはサマータイムだった、この時はロック調のJanis Joplin (ジャニス・ジョプリン)が歌うサマータイムに決定した。

学生に思い出に残るものを見せようとして、アンティークのイスや、ファッションショーで
使用した十字架のイスをもらっていたので、それを持込、ステージも大掛かりになった。

僕が総合演出して、息子にステージの上で、語らした。
あまり語れないかと思ったが、以外に上手く語っていた。

 

ショーで使われる音楽


ヘアにしてもショーにしても、時代とともに使われる音楽は、変わる

ディスコ・ミュージックから→クラブ・ミュージック→テクノ→アンビエント‐ミュージック
ロック→民族→環境音楽→フォーク、レゲエ、ラップ、ヒップホップ、と確かに流行はある。

海外ではアレクサンダーマックインやジョン・ガリアーノ、マルタンマルジェラ 、
ドリス ヴァン ノッテン、日本ではイッセイミヤケ、コムディーギャルソン、ヨージヤマモト
ドレスキャンプ

新しく出てきたデザイナーのコレクションは個性的なミュージックを使うことが多い
アレクサンダーマックインやジョン・ガリアーノ、ロンドンの
Central Saint Martins college of Art and Designの出身者は全て、ヘアにしても演出も、
コレクションの場所も凝る、人が多い。

Central Saint Martins college of Art and Designは世界的に著名なアーティストを
輩出している名門校。

卒業生にはアレキサンダー・マックイーン、ポール・スミスなどの有名ファッションデザイナー
も多く出ています。

マルタンマルジェラ だっと思ったが、彼が使った、音楽は衝撃的だった、ロンドンで探し
聞いたものに、近いものをサンプリングして使用したことがある。
それが、Travelling – Meredith Monkの音楽だ

Travelling – Meredith Monk
これは現代オペラと言うのか現代劇と言うのかわからないが、この2つをリミックスして
ヘアショーをしたことがある、後から皆に何の音楽か、よく聞かれた。

C.Dに入っている(Keeping Warm)とか使用していた。
かなりクリエイティブなイメージだ

 




 
それからは、このミュージックにはハマった。
飽きないで想像して聞いて欲しい。

これをリミックスしてランウエイを、モデルが歩くと何とも言えず個性が出る。

音楽は聞いただけでは、感情に訴えるには弱い、映画のシーンやライブの雰囲気、
ファッションとモデルの動きや、そこにいる人達の雰囲気もミックスして初めて、
感情に突き刺さる。

例えば映画の、キリング・フィールドのラストに「Imagine – John Lennon」の曲が流れる。
席をたてない位しばらくエンドロールを見て、聞き入るぐらい感動するが

曲だけ聞いてもその感動は味会えない。

DRESS CAMP、当初(デザイナー岩谷俊和さん)のショーでドレスとバヨリンの音楽、
天井から真っ赤なバラの花弁が舞い、モデルが歩く、この演出と音楽の音の良さ、ものすごく衝撃を受けた

たまたまビデオでとっていたのでそれを見せて、見つけた、その楽曲が
四季の夏と、聞いて又ビックリ、当然イムジッチの演奏をよく聞いていたが
知らなかった。しかしイメージに近い演奏にあたるまで、5枚はCD買っている。

当然原曲を、より効果的に広い会場で感動してもらうよう、スピードを調整したり、
サンプリングしているが、比較的近いのがこれだ。
これも自分のショーでも使用した、その後コマーシャルなどで、多く聞くことになった。

David Garrett – Vivaldi: Four Seasons: Summer




 
自分の年令のせいなのか、ファッションがコンサバなせいなのか?ヘアがシックに
なったせいか、このようなタンゴを使いたと思える。

タンゴは女性や情熱、セクシー切なさ、愛と言った事を連想させる

これも昔ヨーヨーマがコーヒーの宣伝で使用されていたが、これが日本の寺井尚子さん
が情熱的に引いている。タンゴの曲での中でリベルタンゴは特に好きだ。

寺井尚子 libertango リベルタンゴ




 
ヘアをステージでカットするにしても、創るにしても、テンポに乗りやすく
ステジーで技術を見せるには、やりやすい。また顧客もイメージの中に引き込みやすい
ように思う。

 

その他ショー向けミュージック


メンズ ファッション
ATB/Take Me Over
 




 
レディース
歌入りでヤングファッション向け、今だったらこんな感じか?

ここのところ、歌入りのミュージックがファッションショーでも良く使われる。
 
Lana Del Rey vs Cedric Gervais ‘Summertime Sadness’ Remix
 




 
MGMT “Kids” Video
 




 
ラップ風
 
Janelle Monáe – Tightrope [feat. Big Boi] (Video)







 
あくまでもショー、ミュージックはデザイナーの意向をくんで、音楽ディレクターが考えたり
自分がイメージを一番、知っているわけだから自分で決めるのも問題ない、
サンプリングも今はパソコンでソフトを使うと簡単に出来る。

音楽もそうだがイメージを伝えるのは難しい、デザイナーによっては洋服を見せ
コンセプトを説明しプロにデモ音楽を作らせ、最終的には自分で決める。

プロに頼むと何故高いか、多くのミュージックを聴きこんでいる必要があり、場合に
よっては、何十枚もC.Dを聴きこむ必要がある、これも好きでないと出来ない仕事です。