本物が、いや、本物だけが唯一お客様に選んでいただける術と
これまで信じてきた。
エルメスは、頑固に長く愛着を持って使っていただけるものを
追求しているからこそ、いつの時代も求められている。
普遍の価値。
ゆえに、女性のバック一個が100万円以上でも売れている。
その価値を決めるのは作り手の思い、作り手の知識、作り手の技量
作り手の知恵。
しかしここで間違えてはイケないのは
「あいての求めに応じた本物だ」
昨今、美容師技術思考の高まりを感じる、
しかし、「お客様が求めているのは、違うんだよね」と言う
話をよく耳にする・・・
それは、本当だろうか?
いつの時代も本物を求めている人はいる。
すべての人が技術を軽んじているのではない。
そう僕は信じる。
それは、本物を創っていきたいし、求めて行きたいから。
かつては、そう思っても本物を求めているお客さまに伝える
すべがなかった。
本物を求めている人と繋がることができなかった。
そのために自腹で大金を使い雑誌を通じて宣伝しない限り、
そうした人に伝えられなかった。
そのため懸命に本物を理解する、しないを考えず目の前のお客さまに
本物を提供し続けていきた。
しかし時代は変わり自分のブログやFacebookを通じて
価値を発信することが出来る時代になった。
自分の思いを伝えるすべができた。
だからこそ本物を身に着けて発信して欲しい
地域ナンバーワンを目指すのではなく
オンリーワンを創りあげる。
こだわりと工夫、そしてオリジナリティ。
よって、自分が作り出すものの値段は、設定した価格以上でも以下でもない。
その値段は、適正価格。
ゆとりの有る生活を楽しみながら、新たなアイデアでお客様に触れ合う。
お互い対等で豊かな気持ちに接しあう。お客さまの人生を輝かす本物の
ヘアデザインを提供する。
なんでもがダンピングされる時代に反するような生き方が
あっても良いと思う。
なぜなら本物を提供していくことにこだわっているわけだから。
わかって買ってくれる人がいるはず。
わかってくれる人だけが買えばいい。
そのためにわかってくれる人にメッセージを伝える。
それも時代が可能にしてくれた。
誰もがお友達に発信できるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)
それは容姿だけに留まらずお客さまの内面までもをデザインすると
考えたら、肌きれいにするのは、ルーツをたどれば食に有る。
ならサロンで安全性にこだわった本物の食材を売ってもいい。
それはあまりにも「利益中心、安さ追求」が多くなったから
オーテメイカーというブランドでは安心できない。
安価で手軽なものを食べてきた世代が「切れやすく、想像もできない」
事件を起こす原因になっているのでは無いかとさえ思えるのです。
いま本物の野菜を創る、へんぴな場所で昔からの伝統を守った
小麦を使った本物のパンが売れていると言う。
売れるものを売るのではなく、本物を売る。
それは直接美容に関係ないものでもいい。
すべては本物で身にまとう。
これを実現するためには美容師自信が豊かな生活と
心を手に入れなければならないと思う。
みずみずしい気持ちを手に入れ、一心不乱に最高を追求する思い。
これからの時代は個人と個人の絆とNETを
使って豊かな人生と夢が叶えられる時代。
だからこそ、本物にこだわり続ける必要があると思う。
本物にこだわるからこそお客様の心を理解し、クオリティの高い
デザインを生みだすことが出来る。
スティーブ・ジョブズはお客様が絶対、目にすることがないところの
デザインにもこだわった。
だからMacの製品について、少し不自由な面を感じながらも
信頼し購入するのだと思う。
こんな自分の思いを自由に伝えるすべが手に入ったこの時代に感謝したい。
だから、僕はこれからも本物にこだわる。