中山 富夫が考えるボブと言うスタイル
世界で愛されるボブスタイル、ではボブスタイルとはどんなヘアを言うのでしょうか?
中々ハッキリ定義はされていません、元々は自然に長かった髪を、女性が短くバッサリ切ったのが(断髪が)ボブの始まりと考へられます。
ボブと言われる中でも1950年〜1960年代に流行をしたページボーイ、女優から有名人までもがこぞってこの髪型をしていました。
目次
大きく分けてこの3、つについて私なりの解釈で考えてみたい
まず、ボブの名前の多さは、新しい髪型を制作して注目を浴びると、好き勝手に名前をつけたというのが真相だ、有名な人がボブヘアをするとその人の名前が付けられたり
流行を生み出そうとしてネイミングしたり技術名がネイミングされたりと多種多様です。
日本では、(おかっぱ)肩より短く水平に切られた髪型をイメージされると思います。
しかしボブと一言で行ってしまうと肩下の長さから耳上の長さもボブと呼びます。
この長さでもボブと呼びます
ビングル、ダッチ・ボブ、フェザー、ロング・ボブ、ページ・ボーイ、ショートボブ、Aラインのボブ、Vラインのボブ
マッシュルームボブ、マイクロボブ、グラデーションボブ、ハーフ・レイヤーボブ、名前をあげれば切りがありません。
ハーフレイヤーボブで話題だったのが松田聖子(聖子カット)
小泉今日子がデビューで有名になった短いボブ、川久保玲のボブ、コシノジュンコ等フアンが多いです。
種類として、長さの長短で名前がついたもの、レイヤー、とかグラーデーション段差や、技術名で命名されたもの、横から見た時のライン(前下り、まえ上がり)によって付けられたもの、スタイルの形や
ポイントの数で付けられたものなど
例えば四角い形のスクエアーボブ ヴィダルサスーンの代表作ファイブポイントボブ等あります。
元々、ページ・ヘア page boy がボブの形で、ページというのは、中世西欧の騎士に使えた少年小姓で、ページの髪型が、少し長めのボブ・ヘアだったのです。
特にベティ・ペイジ(アメリカのモデル、女優)から人気になったとされています。
長めの前上がりにカットされたスタイル、しかも当時は内巻きに巻いてセットされていたもの、もちろん外巻きにセットしてもOKです。
マリリンモンロー初め、50年〜60年代の流行のヘアです。
眉毛ギリギリに前髪をカットし耳を隠して襟足に斜めにカットされマッシュルームのようなヘアスタイルの事です
ページボーイとの違いは、マシュールームは長さが短い事です。
男性では、ビートルズがドイツのカメラマン志望のアストリット・キルヒヘルがビートルズのメンバーに広めたと言われています。
このマシュールームカットが大ヒットしビートルズのデビュー以後ローリング・ストーンズもこの髪型をしていた。
この時代はロングヘアと言われ学校で髪を切らされた、今見ると全然長くない
日本でもハイカットのブーツとマシュールームヘア、学生も髪を伸ばしこの髪型又音楽に皆、影響されていた。
僕の好きな映画ジャンヌ・ダルクはコレクションの一つです。
グラデーションボブとよんでいるベリーショートボブ、もともとイギリスでは、少年の髪型、日本で言う坊ちゃん刈りでしょうか(少し違いますが)
そのようなイメージで考えてもらうとわかりやすいと思います。ひと口にボブと言ってもこれだけの違いが有ります。
一般の人がヘアサロンで、ボブにして下さいと言っても長さや、形、段差が入ったりと種類が多いので認識の違いで、自分のイメージとぜんぜん違う、ものが出来上がってきますので、気をつけましょう
海外でも、ほとんどの女性がボブヘアを希望します。これはアメリカでもヨーロッパでも同じです。
何か、今見るとページボーイ、コテ巻きで流行の兆し?
新鮮に見えます。
永遠のスタイル、昔からこよなく愛し続けられたボブスタイルだからこそ種類も多いのかもしれません。
いつの時代も人気の前下がりのボブ、少しむずかしいかもしれませんがこれが切りれればあなたの技術レベルが上がります。