映画はいっときその世界に浸る事ができます。また映画は、90分~2時間半程度の限定された時間で、見るものに伝えたいこと、描きたいことを表現しなければなりません。
多くを撮った中から表現したいことを簡潔にまとめ、その究極的に表現したいことのために全体を構成します。
いらない物をはぶき、描きたいモノを描く編集という作業には潔さと熟考が要り、そうしたプロセスの中で映画は洗練されてゆきます。
3本の映画を紹介します。
日本のヤクザ映画と比較してはいけないが権力闘争に巻き込まれ家族を殺され生きるき希望を無くしていたが奴隷と戦うグラディエーターとして、やがて復讐のためローマに戻ってきます 。映画を見て古代ローマ建築最高峰のコロッセオを見ると奥深いものを感じます。見ていて飽きない映画です!
貧困から子供を売り、その子供が見習いから芸者に成って行く。実に日本の風景や情景、習わし、敷きたりが、美しくきめ細やかに描かれており、チャンツィーの美しさと役者としての演に魅力を感じます。
芸者としてのイロハを教える姉さんは、日本人かと思っていたほど立ち振る舞いが凄く、ストーリーもさる事ながら日本人監督でさえここまで作れないだろうと思えるほど日本の芸者の世界が描かれている。
ガッツのある女性を徐々に認め一流ボクサーにして行くトレーナー、(フランキー)「女性ボクサー専門のトレーナーが山ほどいる」と言い初めは認めませんが、マギーはフランキーに固執します。
やむなくフランキーは、マギーの年齢について触れ、プロを育てるのには平均似無理があることを告げます。現在のマギーは31歳で、もう若くはありません。
結果的にフランキーはマギーのコーチをします。マギーはめきめきと上達し、やがて試合のデビューを果たします。デビュー戦の第1ラウンドで相手をノックダウンしたマギーは、観客に強い印象を残します。
試合の賞金で大金を手にしたマギーは・・・良かれと思って母に家を買います。しかし母は怒り、家を持っていることが露見すると、生活保護が打ち切られて健康保険も払わねばならなくなるからです。
家族はマギーに対して冷遇されます。それを目の当たりにしたフランキーは、帰り道でマギーの父との馴染みの店へ誘われます。〝アイラのロードサイド食堂〟でレモンパイに舌鼓を打ちます。
マギーは家族のことを思い、家族は自分たちのことだけでマギーを食い物にします。マギーとトレナーのフランキーは徐々に深い絆で結ばれていきます。
ラストのシーンは衝撃的 クリストイーストウッド監督作品一見地味だけど音楽とのマッチイングも良く哀愁に似た余韻が最後のエンドロールまで見てしまう。