美容師をヘアデザイナーと良く言います。
そもそもデザインの意味は、「設計・意匠・計画・構想・機能」と
辞書にも書かれています。
計画を記号に表すといったことになると思います。
またクリエイティブとは「創造的な」「創造力のある」「独創的な」
「創作的な」と言った意味で、美容師の場合、デザインとか、クリエイティブ
とかよく使います。
目次
デザイン思考は、ビジネスや作家、カメラマン、ファッションデザイナー等
いろいろな分野で使うことのできる思考です。
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デザイナーは何かプロジェックトを始める際には
アイデアを考えるためにリサーチを行います。
これは美容師が秋冬のニューモード(お客様に提案する新しいヘア)でも
同じことですが、まずはリサーチです。
例えば自店の置かれてる、市場規模が大きくなっているか、
などの情報を集めます。
できればビジュアルのイメージや動画を集めます。
また実際街にでて、肌で感じるこも大切です。
新しくどんなお店が出来たか?
そこのインテリアは?
年代層は幾つぐらいを、ターゲットのしているか?
等を肌で感じることです。
自分の店舗が30代〜40代だとすると、その人たちの関心ごとを
Googleで検索して情報を集めます。
またある程度の関心ごとが分かった時点で、YouTubeでも検索してみます。
ビジュアルで見ることで自分の中にしっかりインプットされます。
実はビジュアル情報は、何回も見ることで、文章などのテキスト情報と
比較して圧倒的に情報量が多いのです。
文字などの情報より画像や動画の方が圧倒的に情報量が多い
利点があります。
より具体的に人の気持ちや生活のシーンをイメージすることができます。
新たな切り口の仮説や発想するやり方です。
よくアメリカ映画で警察や、FBI捜査などで大きな紙に写真や矢印、文字などを
書いた情報を見て見落としていたものを発見するシーンを見たことがあると
思いますが、まさにあれが情報を集めるということです。
情報量の少ない文字の二次情報ではなく、大量のビジュアルデーターを
集め、現場での観察やインタビューによる一時情報を浴びるようにします。
インタビューと言うと大げさですが、気に入ったお店があったらそこの人に
自分が知りたいことを聞くと言った意味です。
ビジュアルイメージを多く集めるのに役立つのは、何回か紹介していますが
Pinterestは、役に立ちます。
僕が集めた画像Pinterestです。
何に興味があったのか?など役に立ちます。
https://www.pinterest.com/t232349/
この作業を通じて、多くの具体的なイメージに触れることで
最終的にどんなアウトプットを、したいのかに関するイメージの
ヒントを見つけることができます。
Googleイメージ検索やPinterest等のサイトから50枚〜100枚ぐらいの
イメージ画像を用意することは今や容易くできます。
どのようなイメージが、具体的なデザインをする上で、少しでも参考に
なりそうか?
どうやってできるだけたくさんの情報を集めるか?
パソコンで簡単に情報を集めることができるようになりましたが
大切なことは、そのような場所に現場にいって肌で感じることです。
あるファッションデザイナーが入って言っていました・・・?
インターネットでなんでも手軽に買うことができる時代だからこそ
リアル店舗が大切なのだと・・・それは店舗で試着したイメージや
お店の雰囲気、そこにいる人々、肌で感じることが洋服の着こなしにも
影響があると、だからリアル店舗は大切なのだと言っています。
なるほどと関心しました。
もちろん美容室の場合は、訪れるお客様の持ち物やファッション
全てが大切な情報でもあります。
また日々の会話からの趣味趣向から、ライフスタイルまで美容室は
直接聞き出す情報元でもあります。
普段自分が無意識に接している世界と全く違う、振れ幅の世界に触れることで
発想を広げることです。
僕の中では海外生活での経験は、物の考え方や国によってのライフスタイルの
違い、生活環境を変えることで物の見方や考え方が変わったことはいくつもあります。
特にヨーロッパは多様な文化が入り混じっているので面白いです。
日本の中でも全然違った地域に入ってランチをしたり、時には超高級ホテル
でお茶をしてみるなど・・・
また広告デザイナーは音楽から情報を得るとよく言っています。
自分が好きではない音楽でも狙うターゲットが好きな音楽だったら
聞いてみる。
またCDジャケットを見てみる、その中にはビジュアルで多くの情報が
あります。そこに書かれているタイトルの文字(フォント)やファッション
その人たちが好きな書体やうけるファッションが表現されています。
文字を使わずに考えるビジュアル シンキング
情報をビジュアルを使ってシンプルにまとめる。
海外のデザインスクールの学生はノートの取り方がとても上手です。
簡単なイラストを交えながら文字を書いたり、自分なりにイメージして
イラストでノートをとったりします。
美大出身でないデザイナー向けのビジュアルシンキングの本として
『Back of Napkin』(書いて売り込め)が人気です。
いろいろな発想方法がありますが・・・・
その時集めた情報を多くの人に見てもらい発想をしてもらいます。
そこで自分に何か引っかかる事を選び出して、もう一度考えてみる
デザイナーは世界にない物を発見することではなく、インスピレーション
によって新しい切り口を探すような作業とも言えます。
ファッション スタイリストや写真家のオフイスでよく見かけたのは
古い雑誌 VOGUE や ELLE などのバックナンバーをコレクションして
いることです。
何かアイディアを求めて参考資料にしているのだと思います。
アナロジー思考とは類推(るいすい)のことです。
類推とは、一方ともう一方の事象の間に、いくつかの共通点があることを理由に、
他の点についても共通するのではないかと考えることです。
僕も名もないファッションデザイナーの白のワイシャツにストライブの
シャツの袖をつけたり、スーツのジャケットの襟や袖にジーズの襟や袖を
つけた洋服を購入して・・・
ヘアで違ったデザインをミックスして一つのデザインが何かできないか?
を考え「ダブルコンセプトヘア」や「リミックス」とネーミングして
カットやヘアカラー、パーマとデザインし雑誌やヘアショーなどで
アピールしたこともありました。
意外なことからひらめくことがあります。
デザイナーが無意識のうちに実践しているアナロジー思考は・・・?
2つあります。
自分が取り組むテーマによって全然別のもので例えて
置き換えたらどうなるかなど・・・考えます。
僕の場合、癒しの空間エステや、アーユルヴェーダをする部屋の壁の色を
何色にするか?
普通は癒される色を探すのでしょうが、リーゾートホテルの写真を
何枚も集めてテーマに合った色で個性があり癒される色を探していたら
メキシコや、イタリアの壁の色で強烈な色が目に飛び込みました。
ラベンダーのような紫がかったピンクや黄色が目に入り思い切り決断して
選んだことがあります。
一見癒されそうもない色味だったのですが、フェーシャルの時も
アーユルヴェーダも、お客様が目を閉じているケースが多いので
目を閉じている時に高級リーゾとかがイメージに残るように
選んだことがあります。
新しいコンセプトの商品やサービスを知らない人に伝えるために
短なもので、たとえるコミュニケーションです。
難しいのは、その新しさをいかに魅力として伝えるかです。
小学生でもわかるように説明するとしたら、何に例えて伝えたら良いかを
考えます。
できればビジュアルで見せることができればわかりやすいです。
デザイナーのプレゼンテーションの特徴はできるだけ具体的に
ストーリーで語ります。
これはハリウッドのヒット映画の脚本作りでも使われている
英雄の旅というフレームワークです。
物語の最小構成要素としての4つの要素
このような構成で当てはめることです。
最近のコマーシャルを見ていてもストーリーで描いているものが
多くなってきました。
言いたいことを伝えるために、どんなエピソードや物語を
語ったらインパクトを出せるか?
美容師だったらヘアスタイルのプレゼンテーションをイメージ画像や
そのスタイルがなぜ・・・うけるのかを表現する時や、ショーで見せる時
登場する時の音楽やプレゼン中のBGMなど制作過程での
説明などすべて、言いたいことを伝えるために、表現するために
このデザイン思考を使います。