東洋医学では、頭髪のことを、「血余(けつよ)」といいます。
この場合の「血」というのは、単に血液のことをさすのではなく
漢方では、血液が運ぶ栄養という意味も含まれます。
髪は血余つまり血の余り、ということは体内の栄養状態が
豊かであれば、しっかりした美しい髪が維持できるということです。
全身に十二分に血が巡り、その余ったものが毛になって
いると考えられていたのです。
全身の血流がとてもよく、心身ともにエネルギーが満ち溢れていて
元気いっぱいに活動できている状態で初めて元気な髪が
育つということです。
目次
反対に「血虚・けっきょ」とは文字どおり
血や、エネルギーが不足している状態です。
ようは、薄毛に、なりやすい人は「血虚」になりやすい
体質の人で、さらに血虚を招くような習慣。環境で過ごした
結果、血流が低下して薄毛になっているのです。
ですから薄毛の人は・・・?
「血虚」になりやすい習慣や環境を変えることが
いちばん大切になります。
表面的な毛生え薬などよりも・・・体質改善が良いと
言えます。
血余とはどんな状態なのでしょう?
頭皮が血余の状態とは・・・?
頭皮や心身に余裕があって、新鮮な血液が全身に巡っている状態
と言えば良いでしょう。
心が「血余」になり血流がよくなるためには・・・?
血流はが滞ると多くは病気になります。
頭皮である末端には(毛細血管)には血流が
行かなくなり毛は細り、抜け落ちます。
現代はストレス社会です、心に余裕のない人は
円形脱毛など、交換神経が優位になってしまって
全身の血の巡りが悪くなります、毛細血管が収縮しますので
体温も低くなりがちです。
心に余裕を持つには・・・?
体を温めて、ストレスを解消できるような生活習慣を
取り入れましょう。
「入浴法」と「呼吸法」を変えることです。
お風呂に入る前に部屋の電気を間接照明して薄暗く
しておきます。
湯船につかり、15分程度良いので「ホッ」と息を抜き
肩の力を意識的に抜きます。
首まで浸かって全身を温めます。
この時大きく息を吐き複式呼吸をします。
鼻からゆっくり息を吸い、肺を上下、左右、前後に
大きく膨らませるようにすると良いでしょう。
どうしてもシャワーになる場合は・・・?
後頭部の首筋から背中と脊髄に掛けてシャワーを流します。
10分程度流すと体全体から足に掛けても暖かく
なるでしょう。
朝起きた時、仕事中に一時的に作業から離れた時、
帰宅したときなど、深く深呼吸をします。
呼吸が浅いと酸素を十分に体内に取り入れられないので
体の末端まで酸素が行き渡りません。
酸素が行き渡らないと、筋肉が固くなり
血流も悪くなります。
ジムでの運動も呼吸が大切と言われています。
1日一度に60分の時間をとるなどして
ウォーキングが一番です。
実現が難し人が殆どだと思いますが・・・?
通勤時間に駅まで早足で歩くなど
朝日を浴びて歩いてください。
朝日を浴びることで体は目覚め前日のストレスを
解消するのに役立ちます。
足を使ったあるきかたは、少し大股で、後ろになっている
ふくらはぎを使って蹴るようにして歩く事です。
穀類、きのこ類、いも、豆類など胃の消化機能や
新陳代謝を高めます。
又、ほうれん草、小松菜、牡蠣、レバー、プルーンなど
血液をつくり、内臓に栄養を補給します。
穀類、豆類
ほうれん草
レバー
プルーン
加齢や遺伝によって髪が衰える、ボリュームが少なくなる
白髪の慢性化などは ”腎虚(じんきょ)”といいます。
食養生としては 黒豆、黒ゴマ、くるみ、ナッツ類や
山芋などが腎を補います。
特に黒い食べ物も腎にいいとされています。
黒豆
ナッツ類
僕はいつもミックスナッツを持ち歩いて
小腹が空いた時に取るようにしています。