モノ選びには、誰しも基準がある。
僕自身興味を持つものは、新しいものが好きだった。それは小さい時に新しい洋服はお正月前や何かの行事にの時にしか手に入らなかったからかも、しれない。正月の1日には下着からお洋服まですべて新品を着て過ごすことができた。
自分の気分は最高に盛り上りテンションはMaxだ記憶がある。
日頃買ってもらえなかったからこそ、喜びが大きかったのだろう。今でも欲しいものが見つかり手に入ったとき、多くな喜びを感じる。
それが年代とともに変わってきている。
今は豊かだからこそ、色々なものが溢れモノ選びに苦労する。だからこそ、必要ないものまで、また価値のないものまで買ってしまっては、いないだろうか?
そんな情報の渦のなか、自分が一番良いと思ったものを選んでいるだろうか?
実は自分が良いと思ったものを選び抜く力は・・・人生そのもののような気がする。
僕には以前、しっかりした基準がなかった。当然買う前には、無駄をしないようにと言った、考えを基準に購入していたが、美容師になってから、デザインの美しさや、物の価値に目が向けられ、当然ファッションも自分が格好良いとした理想像に向かって購入していた。
しかしヘアの勉強のためにヨーロッパを回っているうちに、徐々に見れ目が養われ、とうぜんながら、日本で目にしない、ヨーロッパの歴史あるものに興味が湧いた。
一番影響を受けたのがロンドン生活だろう、古いものと新しいものが混在、伝統あるデザインと、それに反抗するようなパンクファッションだったり、伝統とクリエイティブな物への理解がある街なのだ。
また使い捨てではなく、修理して使うと言ったことは当たり前のこと、それだけ家具にしてもこだわって購入しているのだろ、その頃からイギリスのアンティーク家具にひかれた。
キッチンテーブルは分厚い木材を使用した長いテーブル、長く使い続けた焼け跡や傷が無数にあるのです。それを削り直す事なく使用していて年輪を感じ心休まるのです。
革張りの椅子も手のところの革が破れ中からスプリングが見えていたり、中にはチェック柄の布をはってあったりして使い続けられている。まるでダメージジーンズを履いているように・・・
蚤の市にに行けばデザインが完成された歴史ある品々から、錆びた釘など何でも売っているのです。
若い頃のモノ選びの僕の基準は・・・?
- 見栄や気取り
- 心地よさ
- ブランド力
- 人と違った個性
購入する時、あとで後悔しないように、よく観察したり、そのものの良さを研究してから購入するようになった。もちろん今のようにネットで簡単に調べることもできなかったので、そのものに対して詳しい、人に聞くのが一番てっとり早かった。
中には良いものは欲しいのだが、その良さはわからないこともあった。例えば高級オーディーオ、スタジオモニタースピーカーやアンプにしても、自分が一番聞き慣れているLPレコードを持ち込んで聴き比べても違いがわからない。
そこでプロに、何が違って料金差があるのか?
など聞くのです。そのうち自分の耳が音の違いをわかるようになってくる。雑誌などで、目にする高級品、なぜそれが良いのかといったことだ。ときには自分の稼ぎと購入するもがあってないことも多くある。しかしバブルの時代、ローン(昔で言う月賦)で購入することができたのです。
やはりブランドを買うことは歴史があり、お金持ちから長い間愛されてきたと言う信頼を買うのと同じに当時思えた。
ローンを組んでも購入するほどの価値を感じたのです。確かにブランド商品は価値があることは確かだった。まさに見栄でもあった。
車は最たるもので・・・初めはマスタング マッハ1、デザインと音はなんとも言えない。次はドイツ製BMW-M3を購入たが、しかし河口湖近辺のゴルフコースに行く時、大月から河口湖インター出口に行くまでに、ダラダラと長い上りの直線道路がある、そこでアクセルを床に付くまで踏み込んでも170km以上出ない、それで嫌になった。
その後はベンツ500SLC当時ベンツだけは河口湖インター出口に向かう坂道をアクセルを踏み込むと幾らでもスピードメーターに刻まれた限界までスピードが出るのです。それから数十年、600ccなど乗り続けた。
友達の車、ベントレー、ロールス・ロイス、ポルシェなど、乗ったが、乗り心地はベンツが最高に僕にはあっていて、ここちよかった。
これはら見えや気取りというより運転者の人間工学に基づいた心地よさだと思う。3~5年立つとエンジンのオイル漏れや消耗品など維持費もかかる。最後の方は3年間無料で整備点検ができてはいたが・・・
その他、オーディオ装置も良い音を求めて一つ一つにこだわった。初めはスタジオモニタースピーカーでLPレコードに入っている音をすべて拾うような装置を目指した。しかし年齢とともにイギリス系のスピーカーのコンサートホールのようなん音に惹かれ変わって来た。
それはあまりにも音を細かく拾いすぎて、長く聞いていると疲れるのです。そのてんイギリス系スピーカ特タンノイの大型スピーカは目の前で演奏や歌手が歌っているようで、聞いてて疲れない、心地よいのです。
フッションもフランスやイタリア製品、バック、フランス製品、カメラや筆記用具はドイツと言ったように突き詰めていくと良いものは歴史を持ったブランド品になるのです。
字が下手な僕にとって、「MONTBLANC 【モンブラン】 万年筆」を持っただけで字が綺麗にかけるような気がした。書き心地が違う。ボールペンもノートに差し込む携帯性と書き味が気に入り「クロスのボールペン」、ライターはジッポーよりフランスの「エス.テー.デュポン ライター」が好きだった。
すべてデザインと使い心地よさを求めた結果だった。
また同じブランド品でもローレックスとエルメスのバックは数十年立っても高額で売ることができる。それだけブランドに対する信頼性が高いのだろう。
ファッションは人と違った個性を求めていた。
常に流行を求めロックにハマればロックファッショ、パンクにハマればパンクファッションと言ったように、しかし日本ではメンズファッションはデザイン性に乏しかった。
コムデギャルソンやヨージ・ヤマモトが出てきてメンズも個性的なデザインが選べるようになった。当時はマンションメイカーで安かったので気にいていた。
やはりロンドンの若手デザイナーやストリートファッションは個性豊かだった。ヴィヴィアン・ウエストウッド、ジョン・ガリアーノ、アレキサンダー・マックイーン、クリストファー・ネメス、後に有名デザイナーになった。
クリストファー・ネメスはセレクトショップ(ゼクトア)の女性と結婚し日本に住み着いた。中でも好きだったのはヴィヴィアン・ウエストウッドだ。
買い物は消費ではなくなった。ことが大きく変化した。
- 心時めくか?
- 自然に優しく
- 健康によく
- できるだけ軽く
- 動きやすく
- シンプル
ファッションもストリートファッションがスポーツウェアーをタウンウェアーに登山ウェアーしかり、動き良さや、発汗性、保温制など機能性が重視されタウンウェアーに進化した。
買い物は消費ではなく持って飽きないものを選ぶようになった。要はシンプルと言うことだ!
ファッションで言えばデニムのジーンズ、ダーメージ受けても直せて、いつの時代も必ず愛される。これはシャツも含めて一着は持っていたい。
テーブルはしっかりした木材を使ったガッチリしたイギリス風が好きだ。木や革は長く使うことで色の変化や温かみが生まれてくる。もちろん傷もその一つだ。
デザインはできるだけシンプルが良いと感じている。
心トキメクことってあるだろうか?
今日は何を着て出かけようかと考えた時、一つ一つ本当に自分の、こだわりを持って選んだモノなら「心トキメク」はずだ。女性ならファッションに合わせてアクセサリー、男性ならコレクションした時計などや車かもしれない。
僕は、欲しい(心トキメク)ものが見つかった場合、一晩置いて、次の日も本当に「心トキメク」か、考えるようにしている。これも基準にしている。
ゴルフのパターやドライバー、考え抜いて購入したはずが、スコアが悪いとすぐ買ってしまう。しかしゴルフでパターが上手い人を見ていると、ころころと変えてはいない、自分色に染め上げている、いぶし銀のようだ。
また自分に取って本当に必要かどうかが(心トキメク)かどうかだ、選びぬいたものを使い続けることは、毎日が自分のテンションを上げてくれ、また使いこなすことで自分色に染め上げていくことでもあります。
重複するかもしれないが、肌触りがよく、健康に良いものが衣類や食品を含め、量より質が大切だ。今頃なの・・・と言われそうだが、今の気分はそうなのだ。
特に食品選びは、気にしている。病気になって、クスリ飲むより、食して健康になれるものを選ぶ「基準」にしている。
僕の持ち物はできるだけ軽いが・・・基準の一つ、パソコン、カメラ、衣服、バック、財布、日常持ち歩くものはすべてこの基準は最低限守るようにしている。
飽きないからと言いて革製品を好んでいたが、今や革のダウンジャケットなど、もってのほか、革のバックも重たい財布もできるだけ小さく、できるだけコインは持たないようにするなど。
カードもポイントカードも出来ることなら携帯に入れたい。
年齢を重ねると持ち物が増えるのです。メガネや、キーホルダー、携帯、パソコン、USBメモリー、コネクター電源、目薬、ティッシュ、他・・・
できるだけiphone、パソコンで代用可能なものは、そこに入れる。
ファッションもそうだが「機能性は選びの基準」だ、靴はフォーマルウェア用や、ファッションで仕方なくワークブーツなどおいてあるが、日常は、ほとんどスニーカーだ。
しかもデザインはシンプルでアキが来ないものを選ぶ。バックは、ほとんどバックパックを何時も担いで両手が使えるように動きやすくしている。
ファションで言えば、定番モノ、しかし質にはこだわる。
Tシャツでも、シャツでも素材にこだわる。着やすさや着心地、肌触り、動きやすさなどデザインと質にはこだわる。いつ着ても着心地良くアキが来ない、そして自信が持てるのデザインだ。
話は変わるが美容室のインテリアを設計するにあたって、数十年アキが来ないそして掃除がしやすく壊れないインテリアを追求した事がある。
それは設備投資に多くの資金が必要だから・・・数店舗持っていると毎年店舗改装をしなくてはならなくなる。
若い頃は尖ったデザインや斬新なインテリアなどにこだわったが、お客様が新鮮に感じるのは初めの1年ぐらいだ。それよりも、「まずはお客様が気持ちよく、行きたくなる」愛着を感じるインテリアが良い、もちろん数店舗持つならカラーやインテリアも統一したほうが、店の特徴を出しやすい。
もちろん自宅のインエリアも当時こだわった。海外デザイナーの家には個性がある。逆に個性がないインテリアに住む人に良いデザインは作れないと感じている。
美容師が自分のおしゃれやファッションに関心がない人に、お客さまの好みや関心事に気がつくはずがない。
第一、美容師で大切なことは、パーマやカット技術は突き詰めて磨くのは当たり前で・・・大切なのは、お客様のライフスタイルを感じ取って、そこで輝くヘアデザインを提供する想像力だと思うのです。
一つ一つの、モノと真剣に向き合い愛情を注ぎながら、こだわりのモノ「心ときめくモノを」自分の周りに集めていくことは大切なデザイナーの仕事です。
もちろん今でもブランド物を捨てたわけではない、ブランド品はその商品を極めて追求しているから、高価だが安心できる。
車にしてもカメラにしても、機能の多さではない、使い心地や丈夫さ、安全性、写真だったら奥深い温かみや人間性だと感じる。
ライカのレンズが映し出す写真はなんとも言えない温かい人間にと奥深さがあるのです。
日本の車も良いものはあるが未だに人間の感性にフィットしてない気がする、ベンツのすごいところはどこまでも早く走れて、止まることができ、急なカーブもすばやく安全に走り抜け、初心者が運転しても曲がり切ることができるのです。車庫入れも人間の感性と曲がり幅が一致しているのです。
日本車と、ヨーロッパ車は旧街なみと路上駐車で狭いところに車を止める関係上ハンドルが大きく切れる。日本車は半径の周り幅が広く狭いところに駐車する場合、何回もハンドルを切らないと入れない。
アメリカのように広い道路と敷地がある場合は、それでも問題ないだろうが・・・
ベンツは驚くほど早く走っているのにスピード感を感じない、いいか悪いかは別にして運転していて怖さを感じない。
カメラでも言えることライカが高いのも、人間の目が持つ奥深さを兼ね備えているのです、使う人の人間味や感性を写真で表すことができるのが凄さだ。
もちろん今や車は単なる移動手段で、そこまで必要ない、カメラはiphoneのデジカメでどこでも簡単に撮ることができるから、情報として残すだけと言うだろう。
それはそれで否定はしない・・・しかし、レトロなLPレコードの音も若い人に見直されていると言う。結局人間の感性はそれだけ奥深く使い分けるのだと思うこれからもず〜と・・・
ボックを直に置くのが嫌なのでバックパックにつけて持ち歩いている便利モノ
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最近万年筆で書くことが少なくなったが、それでも心ときめきます。
モンブランの財布も雑に扱っても上部で長持ち、こちらはお蔵入り
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こちらは携帯性に優れ未だに現役で使用、書き味、滑れかで字が綺麗にかける。
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僕はMacのAir Podsを持ち歩いているが、音は最高に良いです。「Tuneln Radio」と言うアプリでジャズやいろいろなミュージックを聞いているがCDに負けない良い音。
耳から滑りやすいのが、少し問題あり、しかしワイヤレスは本当に快適だ。
しかし、料金もリーズナブルで耳からも落ちにくく、音も良さそう、次に買うならこのモデルに決めようと思う。
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このようにカッコよく履きたいものだ、憧れ・・・ダメージ具合いとペンキの色と飛び散り具合やはりデザインされている。