Photo : ちよ さん
カットの根本原理を考えた上でセニングをしているだろうか?
目次
ブラントカットのハサミとして同じような使い方で考えてもらいたい。
ブラントカットの根本原理の基礎が身についた人は、セニングハサミを普段使っている、ハサミの利用と同じ感覚で、入れる角度、毛束の何処に入れるか等、考えて入れている。
かつてヘアファッションは最も美しいヘアスタイルを瞬時に固めて美しさをキープすることが求められた。
しかし今や自由に動く開放的な手入れのしやすい、動く髪に美しさを求めるようになった。
髪を動かすためには、髪の密度が多いアジア人に取って毛束と毛束の間に空間を作ることで柔らかなシルエットや風に揺れ動く美しさを求め美容師は誰もが髪を「動かす」方向に向けられていった。
その事で削ぎばさみをセニングシザーズと呼びヘアデザインすることを追求したのです。
削ぎを効果的に使うためには頭全体の各部位、ゾーンを知る必要があります。このゾーンによって髪の密集度や毛流れ、髪の太さまで違うことを知る必要があります。
僕自身、毛束に削ぎを入れる場合、このブロッキングゾーンを、いつも頭に入れて、削ぎのテクニックを使っています。
ロングとショートヘアによっても違いますが、ショートヘアでは有利に活用します。
ショートヘアの場合、髪を立ち上げたり、毛先を遊ばせると言った、動きを作り出すときには、1のゾーンは削ぎが有利に働きます。
しかしロングヘアの場合、表面になる部分ですので毛束の艶をなくさないよう、気を使います。
毛先をレイヤーにカットして毛束の中間に空間をセニンググラデーションで入れるのか、セニングレイヤーで入れるのか?(セニングルーツ)根元に入れるのか?によって表面に出てくるシルエットが変わります。
毛先に入れるか?色々な組み合わせによって髪に動きを付けます。
(3)の部分、両サイドは内側に髪がないので髪が自由に動き、多くの女性は、耳にかける仕草が物って入るように、髪を固定します。
両サイドのゾーンは髪をかきあげる部分ですので、かき上げたり、自然に落ちた時に、立体的な動きが出るように削ぎを工夫します。
(3)と(2と4)の部分、それは多くの女性がデスクワークや挨拶など頭を下げる、日常の仕草さの中で髪が前後に分かれる分岐点になる場所です。
その場所は、サイド面の耳を中心にした、前頭部と後頭部、襟足側です。
4のゾーンですが、髪の密集度が多く上の髪が覆いかぶさる部分でもあります。ですから削ぎの入れ方も工夫が必要です。
(2と4)のバック部分は女性に限らずメンズでも、密度が多いい部分です。メンズの場合、他の場所は髪が薄くなり人によってはハゲても、襟足部分は残り密度が多い部分になります。
5の薄緑部分はロングヘアの場合、表面になる部分です。
特に(ヘムラインは髪を上で持ち上げ結ぶ時に、毛艶を考え、また乱れた髪が落ちてこないように、あまり削ぎを入れません。
6のゾーンは前髪になり、頭バ球体ですので髪が色々な方向に動く部分でもあります。
より立体的に見せたり、毛先に表情を、付けたり、お客様が一番気になる所でもあります。
S字のうねりがあるとすると、そのうねりをストレートの流れに削ぎハサミの
入れ方で近づけることで髪をストレートに近づける事ができます。
それはカットで出せる力と方向を知ったうえで、ハサミの入れる角度を考え、どのように短い毛を作ってイケば良いかが、わかるからです。
短い髪が長い髪を押すという理論を、意識して入れると、うねった髪の毛も
力学上、ストレートに近づけることが出来ると言うことです
もともと、S字の左右に行こうとする力を、それぞれ反対の力を加へることで
出せるのです。
セニングシザーズは通常、チューニング、毛量調節と考えがちだが目の粗いシザーズと、2本持つことでデザイン上、仕事も早くなります。
大変便利な道具となります。しかし使え方を、間違うと一見ストレートヘアに見えてた髪の毛も、湿気の多い持期には癖が出てきて、まとまりの悪いしかも髪の艶さえ奪ってしまいます。
髪の毛が少なくなってしまいボリュームが無くなってしまいます。
大体の白人女性は体の大きさに対して頭が小さいのでボリュームを求めます。
日本人は逆に頭や顔を小さく見せたい願望があります。全く間逆なものを、国によっては求めていると言えます。
最近、毛先をチョップカットでギザギザにカットするケースが多いと思いますがセニングシザーの目の粗いものでカットすると、二〜三回で毛先をギザギザにカットすることが出来、とても早く切ることができます。
セニングでヘアをデザインする様になったことで、使い方によるネーミングがされています。
毛先に向かって綺麗な毛束感を求めたり、シザーズの角度の入れ方によって又動かし方によってネーミングされました。
この様に呼び名を付けることで、セニングハサミの入れる角度を、考えて入れること
にもなります。
くせ毛で毛量の多い人には、思い切り根元に入れることで。短くセニングされた
髪は根元で頭皮に馴染み、中間や表面に短い髪を作らないことで毛艶のある。
基本毛束の長さの3/1から入れて毛先に小刻みに入れることでキレイな、しなりが生まれます。
毛量調整ルーツセニング(くせ毛の人は中途半端に入れない)を、することがで逆に根元の髪は頭皮に馴染み収まりが良くなります。
くせ毛の人はルーツセニングだけが良いかもしれません。中途半端な入れ方をすると毛艶が無くなりうねりが強調されます。
また動きにくい髪に、空間を作ることで摩擦がヘリ、綺麗な動きが出ます。
セニングの入れ方によって立体感を出すことも出来、今やセニングシザーズは
基礎デザインに欠かせないツールになりました。
髪は長さの違いによって、しなり方が変わり、髪の遊びを生み出します。
ここに頭の傾斜と引力による圧力が加わることで自分の動きに合わせ毛束は
無限の表現をします。これも計算されたカットと根本原理を理解された人だけが
作ることの出来るデザインです。
髪の立ち上がりが出やすいゾーンと、空間を入れないと髪が動かにゾーンがあり、又髪の方向性が出しやすいゾーンもあります。
前半で説明した様にショートヘアで削ぎを使うことで一番ボリュームが出やすい場所です。
ただし、毛先を多く削ぎすぎると・・・動く髪がなくなってしまいます。髪の長さと削ぎ方によっては、髪が立ち上がり安いゾーンです。
Bゾーンは、毛髪の根元は下に向き、上の髪みの長さによっては、空間を作ることでしか動きが出ません。
しかし空間を作ることで、髪に、しなりや、うねりなど、揺れ動く場所でもありす。ショートにした場合はトップに続いて根元の立ち上がりは、出やすくなります。
Bゾーンのフロントサイドは下に髪がない分、髪の方向性を出しやすいゾーンでもあり
顔へのに合わせや毛先に表情を出すゾーンでもあります。
このゾーンのは、密度が多く、根元の立ち上がりは、ありません。逆にショートの場合など、ヘムラインなど毛先の表情を出せる部分でもあり、Bに近いほど、多くの空間を作れる場所でもあります。
Dゾーンは、前髪部分です。毛流や方向性、毛束がいろいろな方向に流れやすい部分です。流れや毛先の表情を生み出す所です。
2 のような削ぎの入れ方は毛艶や髪のクセを出さない入れ方になります。しかし毛先はグラーデーションにカット下ならグラーデーションの角度に削ぎを入れるのが基本です。
カットすることで髪に動きと方向性の力を出すことが出来ます。基本的よく使う入れ方です毛先に行くに従って入れる段階を細かくしていきます。
毛先など削ぎ過ぎは、動く毛束が無くなってしまいますので、気を付けましょう。
安売り思考は、後進国だけでは無いでしょうか?
シッカリした技術を提供、出来る人は正当な金額を頂いたほうが、安心して任せる気分になリます。これもお客様心理だと思います。
これはテクニック思考を進めているわけでは無いのです。あくまでも、ここで述べてるのは根本原理、これを知らずしてデザインしている人があまりにも多いと言えます。
美しく実用的で気持ち良い手入れのしやすいヘアスタイルを求めているはずです。
本来お客様は、技術以前に美容師としての(専門家の目)を期待しています。その気体に答えるべく、技術の色々な引き出しが必要になってくるわけです。
デザインするに、基礎技術が変わったこともう一度、見直してみてはいかがでしょうか?
今のヘアデザインでセニング技術は欠かせない、セニングカットの根本動画