遺伝子組み換えの怖さを知ったのですが、実際のところ僕達の身近に
あるのか、ないのかさえ、よく分からないのではないかと思います。
以下にまとめてみましたので、日々の生活の参考にしてほしいです。
目次
遺伝子組換えとは、言葉の通り「遺伝子を直接操作してつくられた種」の
ことを言います。
昔から人類は、優れた品種を作り出すために、植物や動物の品種を交配させる
(かけあわせる)ことを、古くから行ってきました。
しかし、従来の交配が同じ種(稲と稲など)または近縁の種(ロバと馬など)
同士の掛け合わせなのに対して行われてきましたが・・・
遺伝子組み換え技術は人為的にたとえばクモの遺伝子をヤギにとか
魚の遺伝子をトマトにとか、バクテリアの遺伝子を大豆になど
自然界で起こらない遺伝子操作を強制的に行うものです。
ほうれん草の遺伝子を豚に組み込んだり、
サソリの遺伝子をキャベツに組み込むこともできる事です。
遺伝子組み換えされた魚を、人工的に作り出された怪物フランケンシュタインに
なぞらえて、「フランケン食品」と呼ばれています。
遺伝子組み換え作物は、自然界の交配では、ありえない品種が作れることから
環境や人に与える健康が分からないとして、強い反発があります。
遺伝子が親から子へと受け継がれる縦の遺伝子の継承と変容と
遺伝子組み換え企業が行なう異なる生物間の遺伝子操作とは明らかに
異なるものであり、前者からは発生しない予想不可能な大きな
問題が起きる可能性が指摘されているものです。
ヨーロッパ、特にフランスなどでは国民の70%が反対しています。
遺伝子組み換えは、植物でも、動物でも行われていています。
作物で一番多いのは、除草剤をかけても枯れないという「除草剤耐性」
photo credit:https://twitter.com/shiraigp/status/379278965942136833
除草剤をかけると他の雑草はすべて枯れ、その作物だけが生き残るのです。
除草の手間が省ける、というのが謳い文句です。
虫が食べたら死ぬ作物を人間が食べて大丈夫なのか?
普通に疑問がわきます。
枯れ葉剤、人工甘味料(アプサルセーム)、牛成長ホルモン、電気器具の
冷却材や潤滑剤(PCB=ポリ塩化ピフェニール)として使われたものがなど
モンサントの主力商品でした。
しかし人体に有害である事が、明らかになり欧米では1980年代に販売を中止されました。
PCBは、ガン、糖尿病、肝炎などの原因でもあります。
最近はビタミンAを強化した米(通称ゴールデンライス)や
花粉症緩和米などというものも、遺伝子組み換えによって開発されている。
動物では食用に認可されたものはまだないが、通常の2倍の速さで
成長するシャケや牛成長ホルモンが大きな問題となったことだ。
モンサント 世界の農業を支配する遺伝子組み換え企業
https://tomio23.com/archives/7376
日本で使われているモンサントの除草剤「ラウンドアップ」は諸外国で使用禁
されています。
今問題になっている、遺伝子組み換え食品とは・・・?
自然法則を尊重するどころか、反対に自然法則をありと、あらゆる
仕方で破壊するものなのです。
植物個体には、体内に侵入しようとする異物を撃退する防衛
メカニズムが備わっており、その異物の中には他の生物種に由来する
遺伝子も含まれている事を、分子生物学者たちは、身に沁みて
理解している。
さらに、遺伝子を操作するためには、対象となる細胞の中に
「力ずく」で入り込み、特定の遺伝子を送り込むための「雑種」が
どうしても必要である。
生物学者が、土壌中に繁殖している「アグロバクテリウム」と
呼ばれているバクテリアの一種を利用するのは、そのためなのです。
このバクテリアは、植物細胞の中に自分の遺伝子を挿入し、腫瘍を
作り出す能力をそなえている。
別の言い方をすれば、このバクテリアは、植物に感染して、遺伝形質を
変化させる病原菌なのです。
この病原菌「現状DNA」を特定することに成功し、このプラスミドは
腫瘍の原因となる遺伝子を細菌から植物へと移す時の(運び屋)として
機能し利用しているのです。
これによって、遺伝子を直接組み替えて品種をつくるため、植物に
「植物以外の遺伝子」を組み替えることが可能な点です。
他の生物の遺伝子は、本来その生物にとっては不要な、たん白質を作り出す
不要な組織であるため、なかなかうまく働かない。
それを無理やり働かせるために「プロモーター」と呼ぶ物質も一緒に
組み込んで起動させる。
そのプロモーターが、目的の遺伝子以外の遺伝子を起動させ
有害な物質を作り出す危険性があると指摘されている。
大豆の遺伝子に、菌の微粒子を遺伝子銃を使って注入し、
ラウンドアップ(除草剤)をふりかけても枯れない遺伝子組み換えを大豆を作ります。
現実に遺伝子組み換え食品の割合が非常に高い米国では
遺伝子組み換え食品の出現と共にガン、白血病、アレルギー、
自閉症などの慢性疾患が急増しています。
日本では、「水俣病のケース」でもチッソが垂れ流す水銀が
水俣病の原因であることは指摘されていたにも関わらず必然性が証明されない
として対策が見過ごされ多くの人びとが苦しみ、環境が
汚染される結果を招きました。
結果的に認められ日本の会社は、多くの賠償金を払うことになったのです。
遺伝子組み換えと健康被害の結果が完全に立証される頃には
もう取り戻せない状況になっている可能性があります。
そうする前に危険を避ける必要があります。
やさい暮らしさんのサイト
http://www.yasai-gurashi.com/gakkou/tane/gmo/index.html
やさい暮らしさんの、サイトで、日本に輸入されている食品など
わかりやすくまとめられていたので抜粋して、ここでも紹介しときます。
詳しく見たい人は上記サイトで御覧ください。
現在、日本に輸入が許可されている遺伝子組換え作物は以下の7種類。
日本で流通している大豆の94%は輸入です。
日本の大豆の7割はアメリカから輸入されている。
アメリカで栽培される大豆の94%は遺伝子組み換えだ。
こうしたデータから計算していくと
日本で流通する大豆の約8割は遺伝子組み換えだと推計される。
・大豆
・トウモロコシ
・菜種
・綿実
・ジャガイモ
・アルファルファ
・テンサイ
世界中で、商用栽培が多くおこなわれているのは以下の4種類です。
・大豆
・トウモロコシ
・菜種
・綿実
遺伝子組換え農作物は、「そのまま販売される」時と
「32食品の加工食品として販売される」時に表示が義務が
わかれれていますが、それ以外に表示義務はありません。
ヨーロッパではまず、全ての原料が表示義務対象となっています。
日本では「含有量の多い3番目まで、または5%以上」などという
抜け道が用意されていますが・・・
EUでは遺伝子組み換えがされた成分に関しては
全て表示しなくてはなりません。
日本の表示義務はザルです。
(1) 豆腐類及び油揚げ類
(2) 凍豆腐、おから及びゆば
(3) 納豆
(4) 豆乳類
(5) みそ
(6) 大豆煮豆
(7) 大豆缶詰及び大豆瓶詰
(8) きな粉
(9) 大豆いり豆
(10) (1)から(9)までに掲げるものを主な原材料とするもの大豆
(11) 大豆(調理用)を主な原材料とするもの
(12) 大豆粉を主な原材料とするもの
(13) 大豆たんぱくを主な原材料とするもの
(14) 枝豆を主な原材料とするもの
(15) 大豆もやしを主な原材料とするもの
(16) コーンスナック菓子
(17) コーンスターチ
(18) ポップコーン
(19) 冷凍とうもろこし
(20) とうもろこし缶詰及びとうもろこし瓶詰
(21) コーンフラワーを主な原材料とするもの
(22) コーングリッツを主な原材料とするもの(コーンフレークを除)
(23) とうもろこし(調理用)を主な原材料とするもの
(24) (16)から(20)までに掲げるものを主な原材料とするもの
(25) ポテトスナック菓子
(26) 乾燥ばれいしょ
(27) 冷凍ばれいしょ
(28) ばれいしょでん粉
(29) (25)から(28)までに掲げるものを主な原材料とするもの
(30) ばれいしょ(調理用)を主な原材料とするもの
(31) アルファルファを主な原材料とするもの
(32) てん菜(調理用)を主な原材料とするもの
表示されないものには、「醤油、大豆油、コーンフレーク、コーン油、
菜種油、水あめ(ジャムも含む)、液糖(シロップも含む)」
砂糖(てんさい原料のもの)などが含まれますが、どれも
特殊なものではなく普通の家庭で普通に食べる可能性が高い食品で
あることはおわかりいただけるかと思います。
例えば有機農家から野菜を買って、安全な天ぷらを作ったつもりでも
その油の原料は遺伝子組換えの大豆や菜種だったということはあり得ます。
こうした紛らわしい表示をやめて全ての食品に対して表示を義務付け
生活者に選択の自由をあたえてほしいものですが、まだ実現されていません。
現在の表示規制の中でも気をつければ出来る限り遺伝子組換え食品を
回避する方法はありますので、覚えてください。
日本国内での、遺伝子組換え作物の商用利用を許可されていないので、
すべての材料が国産であれば非遺伝子組換え食品であると思ってよいです。
ただし、飲料などの「甘味料などの原材料」、スナック菓子などの「あげ油」
などに遺伝子組換え原料が使われていることもあります
非常に分かりづらいものもありますので、十分な注意が必要です。
非遺伝子組み換え原料を使った場合の表示義務はありませんが
通常、非遺伝子組換え原料のほうがコスト高になるため、
宣伝文句として「非遺伝子組換え」と書いてあります。
有機JAS規定の一つに、「遺伝子組みかえの種子や原料を使えない」
というものがあるので、遺伝子組換え農産物を原料にしたものには、
有機やオーガニックの表示はできません。
また、間接的ではありますが、遺伝子組換え農作物は、畜産物の飼料になる
場合が多いので、遺伝子組換えの餌を食べた肉や乳製品を口に入れる可能性は高いです。
日本への輸入が許可されている、遺伝子組換え農産物は以下になることを
ご説明しました。
・大豆
・トウモロコシ
・菜種
・綿実
・ジャガイモ
・アルファルファ
・テンサイ
この中でも、「大豆やトウモロコシ」は畜産物の飼料になることがとても多いのです。
農水省は、家畜が遺伝子組換え飼料を食べても、そのDNAやタンパク質は
畜産物の体内で分解されているとはしていますが、何十年摂取しつづけた
場合のリスクはまだ誰にも分かりません。
回避するためには、 「国産飼料を食べさせている」
「非遺伝子組換えの飼料を食べさせている」畜産物を探す必要がありますが
安さや大量生産を求められる一般市場で見つけることは皆無でしょう。
ご自身で積極的に非遺伝子組み換え対策に頑張っている、生産者さんを
探す必要があります。
畑の堆肥として、「鶏、豚、牛の家畜」の糞はよくつかわれます。
これらの家畜の餌が遺伝子組換え飼料であった場合、当然のことながら
糞も遺伝子組換え飼料が入っています。
家畜の体内で分解され、かつ、退避となる際に微生物によって分解されるため
何度も分解はされていますが避けられるものなら避けたいものです。
有機野菜を買う場合も表示だけを鵜呑みにせず畑の肥料の成分などに
ついても確認するとよいでしょう。
放射能汚染と同様、遺伝子組み換え汚染は、いったん環境中に放出されて
しまえば、次々にその汚染が拡がり、取り戻せないという危険が存在しています。
放射能汚染には半減期が存在しますが、遺伝子組み換え汚染には
環境の状況によっては減ることなく拡大していく可能性がある点
さらに問題があると言えます。
実際に、アメリカ、カナダなど、商用栽培がされている地域では、
非遺伝子組換え作物が遺伝子組換え作物に汚染され、問題になっています。
外国産の肉や加工食品はじめ、飼料から考えると、 遺伝子組み換えの食品は、
もうすでに私たちは知らず知らず摂取していることでしょう。
なぜなら、米国産の牛や豚や鶏の飼料に遺伝子組替えとうもろこし等が
使われていますし 炭酸飲料、果実飲料にも入っています。
高フルクトース・コーンシロップの原料が、遺伝子組み換え
とうもろこしからできているからです。
これら遺伝子組み換えや、除草剤はアメリカのモンサント社が
作り世界に販売しています。
2014/07/04 に公開
NHKが放映したドキュメントです。
『モンサントの不自然な食べもの』
モンサント 世界の農業を支配する遺伝子組み換え企業
この動画の後編は下記で紹介しています
https://tomio23.com/archives/7376#NHK
EUからは、BASFもモンサントも遺伝子組み換え作物の耕作を進める
ことができないとしてあきらめてしまいました。
ドイツの遺伝子組み換え企業、BASFは2012年に遺伝子組み換え研究所を
ドイツから米国に移しています。
米国には遺伝子組み換え食品表示義務がまだありません(2014年1月時点)。
日本での表示義務も曖昧で抜け道だらけなのです。
中々、防ぎようが無いのが実情です。
下記の本には遺伝子組み換えの恐ろしさや、家畜や養殖、枯れ葉剤、農薬について
細かく書かれています。
読まれる事をお薦めします。
参考サイト
野菜暮らし
http://www.yasai-gurashi.com/gakkou/tane/gmo/index.html
サルでも分かる遺伝子組み換え
http://gmo.luna-organic.org/?page_id=18
遺伝子組換え技術の情報サイト(農林水産省)
クリックしてh250805hamamatsusiryou.pdfにアクセス
遺伝子組換え食品Q&A(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/qa/qa.html
厚生労働省医薬食品局食品安全部 電話 03-5253-1111(代)
安全性審査の手続きのことなら 輸入時の検査のことなら 遺伝子組換え
食品の表示については 消費者庁へお問い合わせください
電話 03-3507-8800(代)