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良いデザインを作る人は、見た目の格好良さだけで作る事はしない

仕事を良くする、デザインの考え方

デザインを作る時、何を考えているのか?

美容師はファッションもカッコ良く着こなしセンスがあると良く言われている。

顔もイケメンで自分の髪型もカッコ良く、応対も優しく1日に10分刻みで、何十人と流れ作業のごとくカットしていくのがカリスマ美容師と言われていた。

ではヘアデザインをするとは、どうする事なのか?
どこまで勉強したか?・・・それは、はなはだ疑問符がつく。
 


 

 

デザインとは、見た目がカッコ良いだけで良いのだろうか?

デザイナーと言うとファッションデザイナーや、カー(Car)デザイナー、建築デザイナーを、思い浮かべるかもしれないが、デザインに関しては、ヘアデザイナーも他のデザイナーと同じ考え方が必要ではないか?。

デザイン=形=見た目のかっこよさ・・・と考えるのは安易すぎる。

単にカッコいい、あるいは美しい製品を指して「いいデザインだ」などと、口にしていても、それは単純な、見た目の良さの話ではない可能性があります。

機能が良いからかもしれないし、形から伝わってくる哲学に無意識に好感を持っているからかもしれません。

【デザインを学ぶのは】人からばかりでない、自然からも・・・
https://tomio23.com/archives/982

 

デザインとは何か?

辞書で”Design”という言葉の意味を調べてみると・・・

”意匠、図案、設計、企画、模様、計画、企画、陰謀、意図、目的、美術作品、仕組み、構造” といった広範囲の言葉が並びます。

デザインという言葉を使うとき、そこには目的が必ず存在します。目的がないのにデザインがある、ということはありません。

デザインは「気持ち良さ」の追求でもあり、実用性が必要になります。

例えば、ホークやスプーンを考えると、その人の手の大きさやちょうど良い長さや、細さと、重さと、質感を、もったホークやスプーンを作る必要があります。

それが少し長すぎたり、重すぎたり、大きすぎると「使いづら、気持ち悪い」と思うのではないでしょうか?

 

サラダを分け取る、ホークとスプーンになったら「目的によって」形や重さを変え必要が、あるかもしれません。

「デザインは見た目だけの話ではない」と、いうことになります。

 

残念ながら、ヘアデザインも自由に動く、行儀の悪いヘアが流行ってから、削ぎばさみを多く使って、見た目だけを追求する傾向が多くありましたが、今また、基本を勉強しようと言う風潮になってきました。

お客様が質の良さ、手入れの良さを、髪本来の美しさを求めてきたことが原因かもしれません。

 

見た目をデザインするとは?

デザインとはモノの”見た目”をカッコ良くする事と、いうのが世間の認識です。

では、それを作るデザイナーたちの認識とは一体どのようなものなのでしょう。

 

本当はデザイナーに共通している考えがあります。

デザインとは?
見た目や機能から”問題を解決する”といった目的がある事です。

 

見た目のかっこよさは・・・?

見た目のデザインは時代や流行といった狭い範囲で制約を受けます。

しかし、見た目のかっこよさ、プラス機能を考え抜いて出来上がったデザインには、時代が違っても生き残る強さが宿るのです。

 

デザインを作るには、好き勝手に作って良いわけではありません。

機能やライフスタイル、使用目的または商業(売る上げ)といった制約があります。ですから、単に見た目と、いったことの前に考えることがあるのです。

例えば、コンセプトや、デザイン目的です。

 

それが商品をデザインするとしたら、商品の作られた、目的、いわば存在意義を追求することになります。

 

ダイソンが考える掃除機

最近はドライヤーも出しました。美容室でのドライヤーでの悩みは”音の大きさです。もっと静かな環境を提供したいのです。

一度テストしてみたいものです。

 

Dyson Supersonic アイアン/フューシャ HD01 IIF

・マイナスイオン:
・風量:3段階の風量と3段階の温風+冷風から選べます

今はちょっと高いかな?

 

創業者のジェームズ・ダイソンは英国王立美術大学(ロイヤル カレッジ オブ アート)で建築を専攻し船舶工学も興味を持っていたそうです。

ある日、奥さんが「紙パックを頻繁に交換しなければならない掃除機はやだわ」という悩みを解決するためにその半生を、つぎ込むことから今になったそうです。

 

デザインするとき美容師が考えなくてはいけない事

ヘアデザイナー(美容師)はまずフレンドリな接客で、お客様の悩みを聞く事から始めます。

「気になるところは、どこですか?」
「なぜ、そこが気になるのでしょう」といった調子です。

さりげなく・・・ライフスタイルを聞き出し、その生活習慣の中から、ファッションも考慮に入れ、適したヘアデザインを考えます。

もちろんお客様のなりたい女性像(憧れる女優、アイドル)聞き出し、それを最も輝かせるために、時にはパーマで若さや、女らしさを引き出します。

オプションを考えながら・・・

しかし僕の場合は、まず素材である髪本来の美しさ (コンデション)を整えてからデザインします。

デザインの中で外せないのは、それは機能美です。

こう考えると他のデザイナーと美容師が勉強し考えてデザインしていることは、同じなのです。

 

デザインは、美意識の追求です

ある物が機能的にデザインが成熟して、暮らしの中に馴染んでいくと、次に美しさが重要になってきます。

それは不必要なものをそぎ落とし、シンプルなデザイン追求をしていくことになります。

 

時代の流れや、流行といったことから、模様や素材によって変える、必要が出てきたとしても、本質であるデザインの価値は
シンプルなものが生き残ります。

 

「デザイン=美意識」という考え方を追求していくと・・・

余分なものを、そぎ落とすだけでなく、プラスするものもが、ない状態にしていく 勇気と追求が必要になり、それがシンプルで
「ここち良い」デザインとなっていきます。

 

アップルの創業者スティーブ・ジョブスも機能性と、デザインをシンプルに見えないところの機械の配列も、こだわって綺麗にした話は有名です。

アップルのノートパソコンを使ったら、キーボード、一つを取ってもタイピング ボタンがカーブし凹んでいて指に馴染むだけではなしにタイピングボタンの凹凸も少なくできていて、指が滑り落ちることがなしに段差が少ない分早く打てます。

何かにつけて、よくデザインされているのです。これが機能美です。

 

ヘアデザインも顔に似合って美しくすることは当たり前で本人が見えないところまで、また気づくはずのないところまで
髪本来の美しさを出すために、カットする。

ここに、こだわるからこそ型崩れがしなかったり髪を触った時に「気持ちがいい」と感じてもらえたりします。

また周りの人にカッコいいわね〜と言われるようなデザインに仕上がるのではないでしょうか?

「深く考えないデザイナー」に良いデザインは作れないとも言えます。

 

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