美容師の多くは入社して、その店なりの教育を受けることになります。
多くは地域に限らず、接客や技術練習など、先輩から学ぶか
マニュアルによって決められ反復練習によって身につけていく
そしていずれ自分の店を持つのが夢でもあった。
しかし、今中心部では、中々独立しても、多くの投下資本と競争に
よって、独立という夢も叶わなくなった。
だんだんマニュアルと言う規制にとらわれ、本来必要な
自由な発想といった感覚がなくなっていくように思う。
目次
今や売上げ至上主義ビジネスになりアシスタトの時代から
カットモデル探しと、言った名目もありサロンモデルを多く
持つことを課せられ、やがてそれが自分の顧客になることが
当たり前のようになっている。
本人の個性や自分らしさが、影を潜め社員として、真面目さ
個性よりも、売り上げ順位みたいなことでの評価になっている。
もちろん美容師は本来、腕一本、技術でいかに多くのお客様に
支持されるかが勝負の世界ではあるが・・・・
私たちがプロとして目指すものは明解です。
「多くのフアンを獲得する為には?」
これだけです。
この一点だけに熱意を持って集中できるのであれば皆さんは、どんなに
時間がかかろうとも、プロとして真の自立を獲得することができます。
なぜならどのような職業であれ、その本来の目的に向かって集中し実行し
達成することにこそ、意味があるからです。
極端に言えば、それ以外の楽しみは純粋さを欠く無駄なものだとさえ
言うことができます。
すくなくとも自立した、プロデザイナーを目指すための
この期間に、そのような無目的な時間は一切ありません。
これはプロと名のつく他のスポーツも同じと言えます。
私たちは美しいものを創り出し多くのフアンを獲得するために
学び、レベルアップの努力をしていきます。
サロンで、その美と創作されたデザインは、コミュニケーション・ツールで
あり「第三の言語」です。
美容師が作り出すヘアデザインは、新たに獲得する新しい言葉
人と人とを深くつなぐ大切なコミュニケーション・ツールであり
新しい縁(えん)をつくり、フアンを創ります。
その第三の言語を活かすためには、たゆまない努力と心をこめた
デザインが要求されます。
心豊かな人間性と・・・心をこめた技術の提供こそ、真の自立と
言うことができます。
美容師はデザイナーと言われるジャンル、だから考える力が必要
撮影にしても髪型からメイク、ファッションや、外で撮るのか
室内での撮影が良いのか、自分で考え自分が作った髪型に対して
モデル選びから作り出すイメージを膨らませていきます。
ヘアーショーをするにしてもヘアショーの構成から音楽選び
背景で流すプロモーションビデオ プロモーションビデオ制作
モデルへの振り付けに至るまで、考え抜かなければなりません。
それがクリエイターだとも感じます。
そこにはお客様の要望に応える以上の能力が要求され色々なジャンルに
興味を持つ必要があります。
当時ロンドンでは、店の内装からセット面、セット椅子や
インテリア全て、手作り、もしくは同じ感性を持った美意識で
結ばれていた人と作っていた。
これはファッションデザイナーでもデザインした洋服が
どんな人に、どんなイメージで着てもらうかをプレゼンするかの
ように行われていた。
美容師は撮影も洋服も、音楽もインテリアもヘア アクセサリーも
中には、自分で撮影もこなすといいたマルチな才能が開花していた。
美容師からカメラマンに職業を変更して成功を収めたり
有名ブランドから帽子のデザインを依頼され、美容師の目から
見た美意識ファッションセンスが面白がられたりもした。
「しろうとに受けるだけではいけない。くろうとに受けるだけでもいけない。
その両方に受けるのが本物のプロ」
時代の先取りが必要になります。
また、そのような行為が楽しかったことは間違いない。
自分のセンス、表現が社会に受け入れられる事、それに接する方々に
良い影響を与えること。
それにより評価を与えられ、報酬をえる。
そのプロセスの中から人脈を拡大し、より進化した次のステージに前進する。
このサイクルがデザイナーの具体的な経済活動です。
美容師は起業家ではいけない(一部起業家に変身した人もいる)が
歴史を見てみると何代にもわたって企業として続いている店は少ない
本来、家内手工業な職業なのだ、時代が変わろうとも中々
ロボット化(オートメーション化)できない仕事
作り置きもできない、多くのお客さんが来てくれても
数多く販売することはできない職業なのです。
だからこそ、もっと自由に独立する場合も
どでかいお店で生産性を上げることよりも、自分の好きな
インアテリで好きな音楽をかけて、自分が信じた商品を扱い
好きなお茶を出し、お客さまに喜びを与える。
自分の店作りは、「自分の好きを」表現しアートした方が、好き者が集まって
くるはずなのです。
無駄な時間を持って楽しみながらヘアやメイクを想像する方が
お客様も喜ぶはずなのです。
なんでもデジタル化する時代、唯一人と人の触れ合う場所、人間的
空間が美容室なのだから・・・
美容師は手と心でつながるアナグロな仕事
一般企業に比べて、クリエイター アーティストの感性が要求される
仕事なのです。
いったん獲得した安定度のある実生活に絶えず疑問の目を向け
世界や時代の要求に対応できる柔軟性を、自分自身に忘れず
これだと確信できる領域にみずからの代償を払って
挑戦することができる精神力と行動力こそ一流プロ美容師なのです。