「ヘアデザイン」で大切なことは、お客様が言っている。
「可愛くしたい」「若く見せたい」「優しい感じ」「爽やかな感じ」「落ち着きた大人のイメージが好き」「知的」「個性的」「自然な」どれをとってもニュアンス表現で、人にとって捉え方が違ます。
しかしカンディンスキーの「点・線・面」を理解するとそのニュアンス表現に基準が生まれ、説得力が増します。
老けたくない、派手に見られたくない、などのお客様の悩みに自信を持って説明でき、お客様も納得されるだろう。
ニュアンス オーーダーを外さないために、気分を言葉で的中させる第一歩が「点・線・面」を理解することです。
目次
例えば「可愛らしい感じ」と言って見ても微妙にニュアンスが違うのは、あなたは、わかるだろうか?
可愛らしいと言っても・・・?
清楚で可愛らしい、柔らかくて可愛らし、女の子らし、知的、個性的で、可愛らしいなど、その人のライフスタイルや、職場環境、顔立ちで可愛らしさの表現が変ります。
お客様自体も決めかねていて、イメージ写真を見せても決められ無い場合がよくあります。
それを美容師が、さぐり当て、お客様の「これが良い」にイメージを決定させなければ、お客様の心を掴むことはできないのです。
形あるものは、大きく分けて三種類、その形は・・・?
丸、三角、四角、です。
その他の角を持った、多角形は、角が多くなると、遠目には丸く見えます。
楕円や、その他の円も、正円が変化したにすぎません。ですからヘアスタイルなど、どれだけ毛先が跳ねていようが
大枠で逆三角形か?、四角か。丸か?をとらえて表現するとバランスがとりやすいのです。
まずカンディンスキーの「点・線・面」は、点から線が誕生して形を作り、面が誕生します。
参照: デザインする上において幾何学は欠かせない、ヘアデザインする上で
「カンディン・スキー」の点、線、面とは?
ヘアで使う点とは・・・?
カットは技法のテクニックのことばかりでなく、大切なのは、お客様の分かりにくい、ニュアンス表現を探りなが作ることです。
点は骨格や顔かたちを認識するときに意識するか、しないかは別にして無意識のうちに点で見ています。
点によって、形は作られると言ったように、すでにバランスをとる時のように、正面からみた中心線(イコール点で)見ています。
また横から見たゴールデンポイントや、カットの時に垂直線や平行線も点をみて、線をイメージして前後、左右の長さや、ヘアスタイルポイントなどバランスを取っているはずです。
アウトラインの形は無意識に点でとらえ、見えない線で形を認識します。
顎と頭頂部を点でとらえ、見えない線でイメージしデザインのポイントや前頭部と後頭部のバランスを見ています。
もちろん垂直線や平行線も意識して平行感覚や、顔まわりのカットラインも襟足に向かってバランスをとります。
形やデザインポイントがしっかりデザインされたら「面」の部分に目をやり、毛流れや毛先の表情をデザインします。
面はデザイン上の髪流れや凹凸を「髪の質感」によって色々なニュアンスを表現します。
これも直線や曲線、折線を使って平面的や、立体感をつけて、髪に動きや表情をつけ、重さや軽さを表現します。
ヘアスタイルの場合の線とは、アウトラインの線を「どう取るか」「面である」髪の質感や毛流れをどうするかによって、ニュアンスが変わります。
ですから「線」の取り扱いは、デザイン上とても大切です。
線の種類
- 縦の直線
- 横の直線
- 折れ線
- 大きい曲線
- 小さい曲線
- ごく小さい曲線
大きな曲線は優しさ、女性らしさ、大人、円熟と言った印象を与える
ヘアで言う、水平線(横の直線や曲線)は、もともと持つ内面性、人間が生活している基線ですのです。その上で立ったり動いたりする平面です。
様々の横への広がりや、冷たさや、平坦、安定、落ちつきなどのイメージを与えます。
また上下への分断するイメージを与えます。
線を使って前髪をつくて見ましょう。
カットラインによる前髪の印象の違いがわかります。
横の線(ライン)による印象の変化です。
もちろん水平ラインは、上下を分けるラインでもあり、前髪の長さによっても印象が違います。
この上下を境として上の部分のヴォリュームによって顔を小さく見せたり、面での毛流れによっても印象は変わります。
「面」の毛流れもデコボコに立体感を出すとか?または髪の流れを、直線にするか、曲線か、ランダムの、線の使い分けにより印象が変わります。
パーマ(ウェーブ)かける場合も、どのような印象(ニュアンス)にしたいかによって、線(ライン)を使い分けことで、なりたい自分にして差し上げることが可能です。
お客様の要望に答えられないのはニアンスが共有で鍛えないのと表現できないからだ、そのニュアンスとは・・・動画