美容師になって嬉しいことは、髪をカットすることで
髪型をデザインできることだ。
しかし、そこにはデザインされる側の意志があり・・・
好きなようなデザインを作って良いわけではありません。
特に有名人の髪型を変化することは、話題にもなり
やりがいを感じていた。
女優の髪型はロングヘアが多く・・・
監督や演出家に許可がいる場合が多い、役にお応じた
イメージがあるからだ。
場合によっては、オーデションの時に雰囲気や顔は気にいても・・・
逆にショートやセミロング位の長さで、役にピッタリの場合は
「髪を切ることができるか」許可を求められ「OK」なら
オーデション合格と言ったこともある。
髪の長い女性、短い女、たしかに個性が異なる。
女性の雰囲気(役作り)には重要要素です。
また顔を出しているかどうか?
隠しているのも、女性の心理を表しているように思う。
昔も、当然髪型によって意図はあった。
昔の女性の髪型は、何もせずに後ろに垂らしただけの
「垂髪(すべしがみ)」 や、後ろで束ねているだけの
「元結(もっとい)掛け垂髪」 が殆どです。
時代劇などでも、戦国時代など、江戸時代初頭以前を舞台にしている
場合、上流階級の女性は殆ど、こういった髪型をしていると思います。
女性の結い上げる髪型は、主に遊女や歌舞伎役者が始め
一般に広まって行た。
いわゆる「日本髪」の形式が成立し、成熟したのは江戸時代です。
そもそも、髪を結うということは、働く時に邪魔な髪の毛を束ねて
おくという ことで、そういう自然な形での結髪は当然
江戸時代以前にも行われていました。
しかし江戸時代、特に中期から後期の結髪の発達はそういう実用性から は
どんどん離れ技巧に走り装飾性を追求したもので、ひとつの芸術で
あると言えます。
江戸の女性の髪形は、基本的に年齢とともに変化していく・・・
10歳~12歳の少女期に入ると桃割れという髪形に結って
はじめて女性特有の髪形になる。
15歳~16歳くらいになると、「髪上げ」という女性の成年式に
あたる儀礼で島田髷を結う。別名が「娘島田」。
同じ島田髷であり、婚礼当日だけ結う「文金高島田」は
現在でも和装の花嫁のかつらに使われる髪形だ。
この文金高島田で婚礼をあげ、「既婚者」になると今度は丸髷になる。
しかもその髷は、「年をとるごとに小さくしていくことが」
しきたりだった。
上流階級の女性は殆ど何もせずに後ろに垂らしただけの
「垂髪(すべしがみ)」 や、後ろで束ねているだけ。
上流階級にとって、髪を上げる必要がなかったと言える。
江戸時代までは、男も女も顔を出していた。
髪型が簡素になったのは明治時代以降なのです。
女性には前髪を垂らす少女の髪型が出てきた。
人間は前髪を垂らすと3~4才は若くみえることは
皆が知っていること。
だから、若く見せたい場合は、前髪をたらし
大人びて見せたい場合は前髪を上げる。
自分を若く見せたい、可愛く見せたい場合は
前髪をたらし・・・男性にも可愛がられるように
愛されたいと感じているはず。
大人として同等の人格として愛されたいのか
髪型は恋愛観ともくっついてくる。
また、仕事観ともセットにになる。
ミスをして「ごめんなさ〜い。私またやっちゃた」と
笑ってとぼける女性なら、前髪を垂らした方がいいと
言うことになる。
反対に額をきちんと見せている女性はキャリヤ志向が
強い。
新宿、渋谷で警察官が、未成年者を補導する場合
対象が未成年者か否かが見極めがつかない場合が有る。
こういった時の判断材料があると言ったことを
読んだことがある。
対象が、大人びた服を着ていたら未成年。
子供ぽっく見せていたら・・・年が言っている。
確かに女性心理として、これは言えてるような気がする。
前髪を上げると「女っぽい」垂らすと「女の子っぽい」
と言った言い方もできる。
男も同様で、前髪を上げると「男っぽい」垂らすと
「男の子っぽい」と言ってもいい
ジャニーズ系の男の子は、基本的に前髪を
垂らしている。
可愛らしさ、優しさを「売り」にしているからだ。