空腹をコントロールする事は出来るか?

ダイエットの大敵、空腹をコントロールする

ダイエットを心がけている人にとっては、食欲は脂肪をたくわえさせる元凶です。

 

空腹さえコントロールすることができれば、健康な食生活のキープもダイエットもずっと簡単になるはずなのに・・・と考えたことはありませんか?

 

photo credit: WebMD

 

実は、ちょっとした考え方で過剰な食欲は抑えることができます。

 

 


 

 

そもそもなぜお腹が空くのか?

まずは、お腹が空くのは決して悪いことではありません。

 

 

しかしダイエット中にお腹が空くと「何か食べたくなり」いっそう食欲がなくなってしまえば楽なのにと、考えがちですが・・・?

 

空腹は、健康な体を維持するために、脳からもたらされる大切なサインです。

 

空腹が人間を進化させ、文明が発達したとも言えます。食物を長期保存する方法や、食料を自ら作り出し飢えをしのいできたとも言えます。

 

体に必要だから食欲が生まれ、体が満足すれば満腹になります。これが、食欲が正常に働いている状態です。

 

しかし実際は、手軽に食料品が手に入り必要以上に食べてしまった結果、肥満に繋がっているわけです。食欲は脳でコントロールされているはずなのに、なぜ食べ過ぎが起きるのでしょうか?

 

空腹の仕組み

空腹の仕組みについて考えて見ましょう。

 

空腹感、満腹感と言うのは、お腹の中に、沢山食べ物があるかないかで感じるものではありません。
血液中の血糖値が下がった時に脳の空腹中枢が空腹と感じ、血糖値が上がった時には満腹中枢が満腹と感じるのです。

 

脳のエネルギー源は、食事から得られる「ブドウ糖」を利用しています。

 

脳は「糖」が足りなくなると血糖値が下がった状態で、視床下部の摂食中枢から「食事を摂りなさい」という命令を体に送ります。これが“空腹”状態です。

 

食事を摂れば脳に「糖」が供給され血糖値が上がった時、満腹中枢が「食べるのをやめなさい」という信号が下されます。これが“満腹”の状態です。

 

しかし、実際はテレビの食レポを見て食べたくなったり、決められた時間だから、お腹はそれほど空いていないが、食べてしまう。必要以上に食べてしまった結果、肥満に繋がっているわけです。

 

食欲は脳でコントロールされているはずなのに、なぜ食べ過ぎが起きるのでしょうか?

 

ニセの食欲か?ホンモノの食欲か見極める。

実は、食欲を呼び起こすのは、脳がエネルギー不足を起こした時ばかりではないのです。

 

食欲には「本物のの食欲」と「ニセモノの食欲」があると言われています。

 

ホンモノの食欲は・・・?
生理的な食欲で、身体に必要なエネルギーや栄養を摂取するための大切な食欲のことです。

 

ホンモノの食欲は、人が生きていくためには、欠かすことのできないもののことです。ホンモノの食欲は「必要な食欲」、ニセモノの食欲は「贅沢な食欲」といえます。

 

ニセモノの食欲は・・・?
心理的なことが影響する食欲です。ニセモノの食欲は、生理的なものではなく、人の五感、記憶、感情、気持ちなどが影響して感じる食欲です。

 

photo credit: WebMD

 

明確に解明されているわけではありませんが・・・
ドーパミンやノルアドレナリンは、摂食中枢を刺激し、食欲を誘発すると言われています。

 

感覚系が刺激されても、ドーパミンは分泌される。つまり味覚や内蔵感覚系ではなく、嗅覚、視覚、聴覚、皮膚感覚系などが刺激されても食欲は生まれます。

 

味覚:食べ物の味
嗅覚:食べ物の匂い
視覚:食べ物の見た目
触覚:食べ物の食感
聴覚:食べ物を料理する音など

 

また習慣からも・・・毎日3時におやつを食べている、あるいは寝る前に夜食を摂るという人は、実際は脳にエネルギーが足りている状態であっても「食べなきゃ」という意識で食欲が生まれるのです。

 

「美味しそうなものを見ると、つい食べたくなってしまう」「お菓子やスイーツを、つい食べ過ぎてしまう」「仕事が終わると、条件反射的に、お酒が飲みたくなる」「テレビを見ながら、ついおやつを食べてしまう」などは、ニセモノの食欲のために、これを続けていると肥満になります。

 

エネルギーを補給すると言う目的以上に、美味しいという快感を得るために生まれた食欲が、いらない脂肪を増やしているのです。これが「ニセの食欲」なのです。

 

空腹をコントロールする簡単テクニック

ニセの食欲が肥満の原因であることがわかったので、実際どのように空腹をコントロール出来るのでしょう。

 

簡単にコントロール出来るニセものの空腹。

1)家にスナック菓子や軽くつまめる余分な食品を置かない
特に、間食になるような食べ物は、買い置きをしないようにするのが良いでしょう。

 

2)カフェイン飲料を飲む
僕はブラックコーヒーにバージンココナッツオイルを大さじ1杯入れて飲みながら仕事をしています。

 

仕事に集中して食事をとるのを忘れコーヒーや紅茶しか口にしていなかった時など・・・空腹を感じないことがあります。

 

実は、カフェインには空腹を抑制する効果があると考えられています。

 

ドーパミンやノルアドレナリンが分泌され脳が活性化されるから、空腹が抑えられるという説や、コーヒーの成分によって脂肪が分解されエネルギーに変わるからという説が一般的です。

 

また、もし食事時間外にお腹が空いたら、まず炭酸水を飲んでみましょう。
炭酸ガスによって胃が膨らみ、満腹になったと脳が錯覚し、食欲抑制に繋がります。

 

香水を嗅ぐ

手っ取り早く食欲を忘れるのには・・・?
「食事と関係ない匂いを嗅ぐ」ことが有効になります。

 

嗅覚は人間の中でも本能に近いところになります。
食べたいものの匂いを嗅ぐと食事を連想し食欲がでてきます。ですので食欲がわかない匂いを嗅ぎましょう。

 

例えば、自分の嫌いな匂いもしくはフォローラル系の香り石鹸やシャンプーの香りで食べ物を連想しにくい香りが良いでしょう。

 

歯磨きで食欲抑制する方法

食後に歯を磨く・・・お口の中をリフレッシュすると、単に口内を清潔に保つだけではなく、食欲の制御にもなります。

 

口の中にある、味が食欲を誘いますが、口の中をスッキリすることで食欲がなくなります。
また歯磨きをすることで「もうしばらくの間食事はしない!」と言ったようなサインになります。

 

食欲をコントロールする方法といして「食べたくなったら歯を磨く」ということも有効です。何かを食べたい衝動にかられたと時は、歯磨きをしましょう。特に爽快感のあるミント系はオススメです。

 

食欲抑制ができる歯磨き効果

  • 脳に食事の終了を伝える
  • 口の中がスッキリし食欲がなくなる
  • 口を汚したくなくなる

 

出先などで歯磨きが出来ない場合は、マウスウォッシュでも大丈夫です。

 

アドレナリン効果

アドレナリナには「食欲を抑える効果」があります。

 

緊張したり、興奮したり、運動したりしている時に、多く分泌されるます。このことをうまく利用して、お腹が空いたと感じた時には、アドレナリンが出るようなことをすれば、空腹感をコントロールすることができます。

 

一番手っ取り早いのが、「身体を動かす」ことです。

 

「お腹が空いた」と感じたら、とにかく身体を動かしてみましょう。
いつの間にか「ニセモノの食欲」なら、簡単にコントロールできてしまうでしょう。

 

何もすることが無い状態は避けましょう、食欲を誘います。ですから両手が空いた状態にしないことです。
パソコンに向かう、何か掃除をするなど・・・手で何かをすることも空腹をコントロールすることかもしれません。

 

空腹を楽しむ

今は、空腹を感じることが少ない世の中になっています。

美味しいものが安く、いくらでも手に入り、それが逆に、肥満や健康を害することになっています。

 

空腹が引き起こすステキな事・・・僕はこう考えることにしています。

今はこの空腹は皮下脂肪が燃焼する時間だと楽しんでいます。

 

集中力が高まる

実は、空腹のときが一番、仕事や趣味に集中できます。

 

お腹いっぱいだと、ぼーっとしてしまって、すぐ眠くなったりして全然集中できない・・・という経験があなたにもあるはずです。

 

仕事や学校でも・・・空腹にしておくと集中できて能率が上がります。空腹は体に良い影響があるだけでなく、他のことのパフォーマンスも上がるのです。

 

消化に使うエネルギーを他に使うことができる

寝る前に食べると、寝ている間に消化することになるので・・・そちらに体が集中してしまって、肌などの細胞の修繕に時間を使うことができなくなります。

 

また空腹状態で寝た次の日はすっきり起きられます。

 

空腹でいると、体が軽くなっていきます。
特に運動時には胃の中に食べ物がない状態が、パフォーマンスを上げてくれます。

 

少食は、食べ物を欲しがる身体に我慢を強いることではなくて、実は胃腸を休ませてあげていることになるのです。

 

このようにイメージしてみたらいかがでしょう?

 

  • この空腹で健康になる。
  • この空腹で長生きができる。
  • この空腹でよく働ける身体になる。
  • この空腹で頭がよくなる。
  • この空腹で美しくなる。
  • この空腹で運命が開かれる。

 

このようなイメージをを持つことで空腹はかなりコントロールできます。

 

これは”空腹と戦う”わけではありません。ある意味健康に生きると言うことです。

 

本当に体に必要な”本物の空腹時に”食べると言うことです。ニセモノの空腹を見分けるという意味です。

 

食べて良いもの悪いもの

どうしても何か口にしたい時・・・我慢をするのはストレスになり良くありません。

 

だからといって、スグ満腹に食べるのも体によくありません、また集中力もなくなります。また駄菓子は絶対避けましょう。味が濃く後を引いてたまらなくなります。

 

photo credit: WebMD

 

食べて良いもの・・・?

味付けをしていない・・・
ミックスナッツ
100%チョコレート

 

甘いものが欲しい時は・・・?
自然の果物・・・バナナやドライ、イチジクなど

僕が持ち歩いているのは、ミックスナッツとドライイチジクです。パフォーマンスが落ちずに空腹もコントロールできます。

 

 

tomio23