目次
僕は20代半ばで美容室店主となった会社員から美容師に
そして店主として経営に参入したのです。
妻が美容室をオープン時々新しく入ってきた店長に何か話をしてくれないかと
言われ飯でも食べながらサラリーマンの経験を生かし
お店の運営について話す程度
経験といっても今考えて見てもたかが知れたもの、唯一人をまとめたのは
スポーツでキャプテンを経験下ぐらい
それが突然経営して行かなければならなくなったのです。
店では、床掃除、整理整頓、下準備、会社員の経験を生かしながら
伝票売上管理、時間管理と手をつけていった
お客様のいない時間は労働時間として整頓清掃徹底的に店内を綺麗にすること
その分,休憩時間や昼時間を取れるようにしていった。
しかし今まで自由にできていたシステムを会社組織のように急に変更したのだから
馴染めないのも無理は無い。全員にやめられたのです。
その後も入ってはやめ定着率の悪さに苦悩する
会社組織と職人の世界の違いに唖然として誰に相談することもできず
美容室で働く経験を持っていたとしたら当然もう少し美容師の世界が解り
打つ手が見えたのかもしれない。とにかく人の気持ちを共有する方法は
無いものかと考えていた。
その中で、もがき苦しんでいた時に店員さんに紹介されたものがこの一冊
それが本との出会いです。本は自分の枠組みを超え未知への流域を教えてくれる
人の気持ちを動かす秘訣
その方法は、‘自ら動きたくなるような気持ちを起こさせる’
これに尽きる、しかし文字や言葉で言ってしまえば簡単だが、これが中々難しい
もちろん尊敬している人や自分よりはるかにキャリヤを持っている人、
特に技術系の場合は罵倒しようが
頭をコツンと殴ろうが言うことを聞いてはくれる。
しかし心から受け入れているかは,はなはだ疑問なのです。
盗人にも五分の理を認める
重要感をもたせる
人の立場に身をおく
本ではこれらの体験が多く語られているのです。
時代背景によって少しずつ改正は加えられているので事例は変わってきているが
このようなことが記憶に残っている。
あるホテルで雨が急に降ってきた支配人に3階のカーテンが濡れるので
窓を閉めて欲しい時「支配人に雨が降ってきたので3階の窓閉めてきてくれないか」
と言うと、なんで俺が?ボーイに頼めと言った気持ちで嫌なことが顔に見える
しかしこう言ってみたらどうか?
「3階のカーテンだがホテルにとって非常に大切なものだ、
雨で濡れると困るので悪いが支配人、君が行って締めてきてもらえないだろうか?」
支配人は、すぐさま3階に走って行った。
重要感を持ってもらえば人の心は、自ら動いてくれると言う事だ
それから僕はこのことには、いつも心がけるようになった
自分の気持ちも動かされたのです。
誠実な関心を寄せる
笑顔をで接する
名前を覚える(名前は当人にとって最も快い、最も大切なひびきを持つ言葉)
聞き手に回る
関心のありかを見抜く(関心を見ぬいて話題にする)
心から褒める
自分に鉄砲玉のように駆け寄ってきて、尾っぽをフリ、跳ねまわったりする犬ほど
可愛いものはない、犬は不思議な本能から相手に純粋な関心を寄せるほうが
知己が得られることを知っている。
相手の関心を引こうと思うより、相手に純粋に関心を寄せること
誰しもひたすら自分に関心を持っている。
お客様に一歩も二歩も近づき挨拶しようと自分はもちろん
スタッフにもよくお話をしていた。
議論を避ける
誤りを指摘しない
“イエス”と答えられる問題を選ぶ
しゃべらせる
等々紹介するには足りないくらい多くのことを教えてくれる
特に議論に勝ても相手の反感しか得られない、議論に唯一かつ歩法は
議論しないこと、イエスと相手に答えてもらうように話し方のストーリーを
組み立てる
まず褒める
自分の過ちを話す
その他7つ、この本から得られたことは数知れない。スタッフに対して
お客様に対しても又対人関係においても、勉強になり僕の人間形成に
大きく影響を与えた
円満退職して独立した人たちにこの本をプレゼントしたほどだ
その後も色々な経営や自己管理、ポジティブ思考に至るまで多くの本を読んだこと
はあるがこれほどの本に出会ったことはない。その後も
D・カーネギーの”道は開ける”や” 話し方教室”も読んだが
すべて僕の人間形成の基礎と言える本だ
唯一嫌な部分は、日本語タイトル“人を動かす”だ元のタイトルには
“友をつくり人を動かす法”が本当のタイトルだ
人間関係の分野でこの本はその後の僕の考え方や人に対する思いやりに
大きく影響を与えたことは間違いない