日本女性の髪は欧米人にくらべ太くて丈夫そうですが、実は頭皮も
髪もぜんぜん弱いのです。欧米人は髪も細く腰も無いので弱いように感じますが
長年の食事の違いからか、皮膚も髪も、日本人にくらべ全然強いのです。
ですからヘアカラーの薬液など日本人が耐えられる頭皮用に規制されています。
日本女性の頭髪の太ささ・・・平均0.08mm毛髪の寿命(女性)・・・・・4〜8年
毛髪の本数・・・・・・・・・約10万本
平常の抜け毛の数・・・・・・1日平均50本・・春先、秋口など季節の変わり目は70〜80本
毛髪ののび・・・・・・・・・10日で2〜5mm・・1ヶ月で10〜20mm・・1年で10〜15cm
引張強度・・・・・・・・・・約100〜150gの重さに耐えられる。
人間一人の毛髪を三つ編みにしたら、10トンの重さに耐えられる。
伸長率・・・・・・・・・・・40〜60%まで伸びる。
毛髪が耐えられる温度・・・・摂氏120〜140度・・・髪が焦げたらこれ以上の温度でドライヤーや、アイロンをかけている事になります。
毛髪が含む水分・・・・・・・最大35%(洗髪直後)
毛髪の構造・・・・・・・・・オイル、表皮(キューティクル)、
皮質(コーテックス)、ズイ質(メディラ)の4層からなります。ですから、髪のオイルバランスが大切です。
普通は髪の構造は3層構造と言われていますが、実は髪の周りを自然のオイル層で
保護され4層構造と最近言われています。
簡単ですがこんな髪の予備知識も知っておくと良いと思います。
目次
頭髪は、人間に取って大切な頭部を守る為にあります。
ちょうどお腹の脂肪が、内臓を保護しているのと同じです。
その大切な栄養素は末端の毛細血管から吸収されます。
体に必要な栄養素が少しでも不足していると、髪にはまったく栄養が届かなくなります。
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では各栄養素は、髪にどんな影響をあたえるのでしょうか?
髪の素となるメチオニンも、必須アミノ酸なので、食事で摂取しない限り
補充されません。積極的に摂って丈夫な髪にしましょう。
牛・豚・鶏肉などの赤身、卵黄・牛乳・かき・じゃがいも・・・他
植物性タンパク
納豆・大豆・豆腐
ーーー 髪に栄養を与え伸びを良くします。
昆布・わかめ・エビ。はまぐり。ひじき・・・他
ーーー 地肌に栄養を与え毛髪の発育をよくします。
毛髪の主成分はケラチンというタンパク質ですが、亜鉛が不足するとこのケラチンの
合成がうまくいかず、脱毛しやすい弱い髪になってしまいます。
豚のレバー・牛もも肉・イワシ・パルメザンチーズ・かき・・・他
植物性
そば粉・小麦粉(強力粉)・アーモンド・海藻類・切り干し大根・・・他
ーーー 生命の維持・男性ホルモンを作り、精子を作る・髪の組織を作る。
一番最後に髪の組織に来ますので・・・・
日本人男性の90%が亜鉛不足と言われています。
また亜鉛は男性に特に必要で、しかも欠乏しやすい栄養素です。
ほうれん草・ごぼう・赤い果実・ごま・昆布・卵黄・しじみ・・・他
ーーー 不足すると毛が変色したり抜けたりします。
バター・肝油・うなぎ・かぼちゃ・ほうれん草・柑橘類・・・他
ーーー 不足すると皮脂腺の働きが悪くなり、髪に光沢が無くなります。
うなぎ・魚類・卵黄・バター・牛乳・・・他
ーーー 毛髪を強くする。
とうもろこし・しいたけ・キャベツ・ほうれん草・レバー・・・他
ーーー 美しさを保ちます。
豆類・卵黄・肉類・レバー・・・他
ーーー 不足すると脂性のフケ、抜け毛の原因になります。
牛乳・卵黄・ほうれん草・いも・・・他
ーーー 不足すると脂性のフケが出ます。
レバー・豆類・米糖・・・他
ーーー 不足するとフケがでます。
以上を簡単にまとめると、髪の伸びが悪い人は、タンパク質の不足から、髪が
パサついて、赤くなりやすい人は、ビタミンAと鉄分をとって、フケの出やすい人は
ビタミンB群を欠かさないように日頃の食事に注意することで、健康な
毛髪を保つことが出来ると言えます。
美容師さんはこのような事を知っているので、あなたの髪や地肌を見ただけで、
食事の好き嫌いが、ある程度わかると言えます。
冬は、体が冷え血行が悪くなるため、肌や髪に栄養が届きにくくります。
そのため肌はハリや弾力が低下し、髪もパサつきやすくなります。
肌も髪も、一番の栄養源は、「血液」です。
興味が持てたら、肌トラブルの原因と食事あわせてお読み下さい。
https://tomio23.com/archives/4751