僕が写真を勉強しようと思ったのは、ロンドンに住むために長期滞在のピザが必要だったからだ。何か勉強することで滞在許可が降りやすかった。
ヘアメイクをしていたので、次にやりたかったことを考えた時に自分のヘアメイク作品を自分で撮りたかった。とりあえず写真を勉強することにした。
写真を勉強するにあたってマニュアルタイプのカメラが必要になった。当初買ったのは中古のニコンF2だったと思う。
凝り性な性分の僕は、すぐにライカというカメラを購入した。
目次
ライカは非常にストイックなカメラで、誰でも手にできて、簡単に撮れるわけではない。だからこそ生まれる悦びがある。またライカは完璧な美しさと堂々たるM型のフォルムは、持つものに自信与え戦場で使用しようが壊れないと言った安心感がある。
カメラを使っているうちに、ライカの存在を知った。調べてみると機械としての仕上げ・精密感も当然ながら世界最高峰なのです。
特に魅力を感じたのはM3でした、カメラの永遠の頂点にして35mmフィルムカメラの元祖であり、ライカの最高傑作であることが挙げられます。
ロンドンの大英博物館の前にカメラの中古を扱うお店が多く集中しているエリアがあります。そこに何回も通い眺めてニコンF2を売りライカを最初に購入したのがM4でした。
持った感じはズッシリと重く本物を持っている感じ、レンズはズミルックス35mm F1.4を手に入れ、何を撮ろうか何時も持ち歩いていた。
M4は、1967年に発売されたレンジファインダーカメラで、M3、M2の不便な点を改善したカメラです。また悩んで悩んで初めてライカを購入した機種でもあります。
写真の「本質は焦点をあわせること、的を絞る」ことにあると思う。それはピント合わせに限らない。
一枚の写真をつくるプロセスの中に、それ以外にも多くの「焦点をあわせ」が存在する。「テーマを決める、モチーフを考える、被写体を決める、レンズを選ぶ露出を決める、フレミングする、現像する、プリントする。またフィルム選びも重要だ」と・・・
多くのことを考える。それはフィルムには枚数に限度があるから、シャッタチャンスは逃したくないがフィルムを無駄にも使いたくない。
とにかく考えさせられることが多いのです。だから出来上がって良い写真ができると喜びも大きのです。
一眼レフのニコンF2から、なぜレンジファインダーカメラM4にしたかと言うと、とにかくマニアックなカメラで自分で色々実験しながら写真を勉強したかったからだ。もちろん露出計もついてないのです。
ですから露出計を持ち歩き、室内や外、曇りや晴れと言った具合に露出計で量りながら、光を目測でわかるようにしていったのです。
レンズも室内の暗いところでも撮れるようレンズ価格は高いですが明るめを選んだのです。
カメラマンであればライカを使えない人はプロではないと読んだこともあり、購入の決め手になったのかもしれません。
またレンジファインダーの良さは、見た目より広めに見えること、中に取れる範囲が示されているので、どの範囲を切り取るかを確認することができ、常にみた映像のどの部分を写真にするかを考える必要があることが感覚を刺激してくれます。
ピント合わせも、覗いてからピントをあわせるのではなく、2mや3mにピントを合わせておき、予め被写体を予想しておき、構えたら瞬時に決めた距離に自分が近寄り撮るとピントをあわせずにシャッタを切ると言った訓練もできるのです。
要は自分が動き画角をあわせて瞬時に切り取るのです。常に前もって予測をして準備をしておく能力がいるのです。そこが奥深くてとても楽しいカメラと言えます。
やはり時代の流れというか、次に買ったのがライカの一眼レフR4を購入した。
R4を購入したわけは、絞り優先AEとシャッター優先AEの双方の使用ができることです。さらにプログラムAEも追加されていたことです。
これには標準レンズは「エルマリート50mm」と、特別に「19mm F2.8 ELMARIT魚眼レンズ」を特別に購入した。
意外と人物を撮っても極端な歪みは感じないレンズで、特に教会や町並みなど色々撮っても面白い特徴が出る。特に肉眼では感じにくい空の雲をはっきり捉えてくれるのです。
その後もポートレート(人物描写)ように、ハッセルブラッドや趣味としてローライ二眼レフカメラなどを使用していた。ハッセルブラッドもレンズを3本(標準レンズ80mm、50mm、150mm)を揃えた。
ヘアメイクから息子がカメラマンもすることになり貸し与えたら、戻って来なくなった。
ローライフレックス二眼レフカメラは、重いけどレトロでかっこいい、写真も露出とシャッタースピードを合わせて撮るのだ!
このカメラは、二眼レフカメラの頂点でデザイや仕様は大きく変わらないのも魅力だった、なにか手元に置いておくだけで、想像力が豊かになる。
ハッセルブラッドもローライフレックス二眼レフカメラも下を覗いてシャッターを切る。モデルが恥ずかしがることもない、敬意を持ってお辞儀して写真を撮るのだ、そこも気にいた点だ。
去年息子が、デジタルカメラ、「キャノン EOS 5D」を変わりにくれた、このカメラは仕事で美容室のインテリアを撮る時に使ったことがあった。
レンズは21mmを付けてフラッシュなしで撮影したが「手ブレも少なく」キレイに取れていた。このレンズは手ブレ補正付きレンズらしい・・・
しかし今や常に持ち歩くには少し重すぎる。特別に何かを撮ると言ったことでもない限り、持ち出す気には馴れない。
先月、雑誌Pen でライカの特集をしていた。どうしてもライカには目が行く、ライカはすべて手放したが、できればもう一度ほしいカメラだ。ライカについて語っている本や雑誌をみているだけで楽しくなるのです。
これが僕のローライフレックスとクラッシクな露出計、使い方は忘れてしまいましたが、未だ現役で使えそうです。
フィルムカメラは、取った後の現像も、自分ですると、とても面白くクリエイティブです!
しかし今だったらライカのデジカメが良いだろう、現像の代わりにパソコンソフト、ホットショップで絵作りができるからだ、これもまた面白く楽しい作業だ。
ライカQだ!!!
値段は高い、しかしそれだけの価値はあるカメラだ。
もちろん、今やiphoneにはキレイに簡単に撮れるカメラは付いているが・・・マニアックに色々考えて写真を撮るのが楽しいのです。
ライカは多くの人を魅了する、なぜなのだろう〜使ってみないとその良さはわからないだろう。
ライカの本は色々海外でも購入した。どのカメラを購入するかを調べるために、今のように検索すれば、すぐ出てくるわけではなかった。
もう一つは、撮られた写真の、レンズと露出とシャッタースピードが知りたかったのです。
ライカの写真術―写真はライカが教えてくれた!
内田 ユキオ (著)
読んでいて楽しく、撮るときのキモチを大切にした本です。撮るときの心構えの方に重きが置かれている。