【見る目を養う】ものづくりに大切な基本
あなたは何を見ているのでしょう・・・
画家やホットグラファー、デザイナーは見る視点が違います。
またプロになるとプロからの視点も違います。
モノを見る目を養ことは、作り手にとって、とても大切なこと。
洋服のデザイン一つを取っても、買い手が見る視点と
プロ(作り手が)見る視点は全然違います。
買い手はそのデザインが自分に似合うかどうか?、素材は?
自分の洋服と合うかどうか?
痩せて見えるか?
料金的に価値があるかどうかなど・・・・
またプロはこのデザインは、どのように作られているのか?
素材は?
縫製は丈夫にできてるか? ポイントは?、価格的にどうか?
コストはどのくらいかかるか?このデザインのターゲット層は?
など全然見ている視点が違います。
目次
美容師の見る目は・・・?
美容師はバランスをとるため、色位なことを、”対比”して
見ています。
ヘアに動きを出そうとした時、実は動かない髪も見ています。
動かない髪があるから、動く髪はより動きを感じれれることを
無意識に判断しています。
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動きはバランスと同じで対比してみているのです。
動かないところを作りながら、髪に空間を作り立体感のある
動きを作っています。
デザイナーは見る目を養う
見えているものを、あえて見ないようにする
また、特に形をハッキリ認識するときは、内側の見えている部分を
見ないようにすることで、外側のアウトライン(形)が鮮明に見えてきます。
近くてディテールだけを見るのではなく、離れてアウトラインやフォルムを
見据えることもバランスを取るために必要な見方です。
近視的に見ることで、遠目で見たときバランスが悪くなる事を防ぐために
よくします。
まるで画家のように・・・
自然界で色があるものを見るとき、ひとつの色が単独で
あることは、とても稀なことです。
目立つ色は、周りがそれを引き立たせる色があるから目立つ
これはヘアカラーなどウィビング(ハイライト)など色の組み合わせと
コントラストをつけて立体的に見せるとき・・・
目立たない色の上に目立つ色を乗せるとハッキリ見える。
当然この逆もある。
色のトーン差をどのくら付けるかによって、品位が出たり
インパクトを与え、優しさやなどイメージに影響を与えます。
ファッションでの色の組み合わせやメイクアップでも
この、色の見る目は生きてきます。
虫眼鏡と望遠鏡の見方
二つの、ものの見方をまず身につけます。
近くのものを見る力と、遠くのものを見る力が合わさって
本質を見ると言うことに近づいていけます。
これは、単に見るということだけではありません。
画家やカメラマンが、どのようなアングルや虫眼鏡的に切り取るのか
望遠鏡のように全体をとらえるのか?
虫眼鏡的に切り取った場合、人にインパクトを与えます。
また一部分を切り取っても、見る側に無意識に全体像を
意識させることはできます。
ここに作り手の思いを乗せることができるのです。
またこんな見方も、身の回りの出来事と世界情勢なども
しっかり見ることもあります。
日本では偏った報道に洗脳されている場合もあります。
これが海外の情報を知ることで、違った見方がある事を知り
自分の考えや見方に変化が起こることもあります。
自分の時間軸も「今日のこと十年後のこと」と言った虫眼鏡と
望遠鏡の二つの視点で考えたいものです。
見る目を養うには、絵画や写真を見る目を養う
絵画や写真を見ると、見る目が養われる。
音楽と同じように、”見る目も”多くのものを見ているうちに
見方がわかり、見えてくるものがある。
写真に対する批評的な視点で見てみたり、与える効果を理解した上で
写真を見る。
絵画や写真が表しているテーマや美観がメッセージを伝えるために
役立つかどうかを判断してみるなど。
それらを見て自分の感情はどう変化して、何に感動するのかなど
考えてみるには、表現者としての良い題材になります。
見るための5つの基本
- テーマ
- 構成
- 光と影
- 色
- スタイル質感
テーマ
その写真は何をテーマにしているのか?
その表現は抽象的か直接的か?
思いや感情がどんな風に伝わってくるか?
このような思いで見て見る。
写真の中のどこか1点だけを見てみたり
より深く広い視点から捉えて構図の中の要素同士の関係性を探てみる。
ストレートに伝わる写真もあれば、真の意味が隠されていると感じさせる
写真もあるはずです。
構成、構図
絵画や写真で意味や感情を表現するために、撮影者はどんな技法を
使っているのか?
構成や構図は限られたフレームの中で表現するといった
制約があります。
この制約が、この中でどう表現するか、どのような視点から
構成するかで、見る人に色々な思いを伝えることができます。
フレーミングや構成を、日の丸構図(四角形の中心点)にするのか?
三角構図にするのか、遠近法を使うのか、前景・中景(主景)・背景
要素の配置など様々な観点がある。
絵画や写真を生かすも殺すも、こうした技法の使い方次第なのです。
光と影
光は絵画や写真にとって最も大切な要素です。
絵画や写真は文字通り光から作られています。
絵画や写真を見るとき(光)をどの方向からどのように
使われているかと言った視点で見ると、見方が変わりとても
興味深くなります。
レンブラントの左の絵は大画面で見ると、カブトの
光の捉え方に感動すら覚えます。
この絵画や写真が自分の興味をそそるのは、(光と影)(構図)(中心物)
なんなのか?
光がどのように集められているかについて、柔らかい光なのか、強い光なのか。
光源はどこにあるのか?。
作者はその光を使って、主題をどう強調しているのか?
あるいは隠しているのか?。
その光のトーンから何が伝わるのか、同じ被写体でも、それに対して
当てられる光の様子が変わると伝わる意味は大きく違ってきます。
僕らが見えるのは、光や影があるから認識できているのです。
色
写真全体の色調によって被写体のイメージはどのように変化するか?。
色の使い方によって見るものにどのようなイメージを与えているのか?
明るく暖色系な色調が目立つのか、寒色系の色調なのか、明るい彩色か
暗い雰囲気なのか?。
スタイル、質感
スタイルや質感は・・・?
必然的に上記の要素の組み合わせで表現される。
上記の要素の組み合わせ方の違いで、被写体の見え方はどう変わるのか。
霧が立ち込めたような質感の”ターナー”や”長谷川等伯 松林図屏風”の
絵画や、強烈な色を力強いタッチで描くゴッホなど作り手の思いが
スタイルの質感を作り出します。
また写真のライティング技法に影響を与えた、”レブラント”など・・・
光と影の魔術師と言われた。
(レブラント ライト)などは、
カメラマンの基本のライティング技術にもなっています。
”フェルメール”も光と影の使い方が絶妙です。
フェルメールの場合は“光”も含めた“空間”の構成に、彼自身の
関心が在った様に思われます。
カメラマンも絵画から構図や光など勉強している人は
多くいます。
僕が刺激を受けた絵画や写真
絵画
サルバドール・ダリの騙し絵
シュルレアリスムインスピレーションを得た美容師も多いはず
エッシャーの宇宙
だまし絵と言えばエッシャーの宇宙、数学や遠近法を
使って二次元から三次元の世界に引きずり混んでくれる
クリエイティブで大好きだ!
長谷川等伯 松林図屏風
フォトグラファー
Mario Sorrenti マリオ・ソレンティ
若手ファッション写真、ケイト・モスをモデルに
有名になりカルバン・クラインなど手がけているクリエイター
Ansel Adams アンセル・アダムス
”モノクロ写真 巨匠で理論派”、主としてヨセミテ国立公園撮影
彼からは現像技術その他を学んだ
Annie Liebovitz アニー・リーボヴィッツ
主に人物
Henri Cartier Bresson アンリ・カルティエ=ブレッソン
35mmカメラのライカIIIを、使ったスナップ・ショットが基本
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