化粧品の成分をよく見て、化粧品と上手く付き合おう!
化粧品の主成分は実にシンプルです。
化粧品の多くは「水(水性成分)」と「油(油性成分)」と
「界面活性剤」でできていることを知っていましたか?
この3つのベース成分が70~80パーセント占めています。
この3つの成分をどう組み合わせて化粧品を作っているのか
その骨組みを見ていきます。
目次
3つの主成分
それは・・・?
- 水
- 油
- 界面活性剤
です。
厚生労働省の定義で化粧品とは「生体に影響を与えてはならない」と
されています。
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ところが、厄介なことに鉱物油由来の成分は、分子構造が小さいために
明らかに皮膚の真皮層まで到達するものもあり。
戦後、大手の化粧品会社が「黒皮病」で裁判を起こされると言う
事件がありました。
これなどは、鉱物油由来の成分が生体に悪い影響を与えた
ケースでしょう。
水性成分は、水に溶けやすい
水性成分とは、水とエタノール、肌の角質に潤いを与えて
逃さないように保つ「保湿剤」などです。
水に溶けやすい性質を持っています。
化粧水は、ほとんどが水性成分で、蒸発を早くするためにエタノールが
使われています。
油成分は、水に溶けない、あるいは水をはじく
00油、00オイルなどの油成分は、基本的に肌の角質層に潤いを
閉じ込めて、蒸発を防ぐものです。
水に溶けない、あるいは水をはじく性質を持っています。
クレンジングオイルや美容オイルは、ほぼ油成分でできています。
界面活性剤は、水と油を混ぜる働きをします。
水成分と油成分は混ざり合わないものです。
これを混ざり合うように働くのが、「界面活性剤」です。
乳化した状態の乳液やクリームには欠かせない成分、また脂汚れを
水で落とす洗浄に欠かせない成分でもあります。
スキンケア化粧品の主な成分
この土台に、「機能性成分」「品質向上・安定性成分」
「香料・着色剤」が加えられます。
- 水成分 ➕ エタノール = 化粧水・油成分
- 水成分 ➕ 界面活性剤 = シャンプー・洗顔料
- 水成分 ➕ 油成分 ➕ 界面活性剤 =乳液・クリーム・リンス
コンデショナー・トリートメント- 油成分 ➕ 界面活性剤 = クレンジングオイル
- 界面活性剤 = 石鹸
- 水成分 ➕ 湯成分 ➕ 界面活性剤 = 美容液*タイプによって異なる。
メーク化粧品に主なベース成分
この土台に「機能性成分」「品質向上・安定成分」「香料」が
加わります。
- 着色剤 = ルースファンデーション・パウダーファンデーション
- 油成分 ➕ 着色剤 = プレスト・ファンデーション・口紅
- 水性成分 ➕ 油成分 ➕ 界面活性剤 ➕ 着色剤 = コンシーラー
*タイプによる- 水性成分 ➕ 油成分 ➕ 界面活性剤 ➕ 着色剤 = リキッドファンデーション
- 水性成分 ➕ 油成分 ➕ 界面活性剤 ➕ 紫外線防御剤 = 日焼け止め
- 水性成分 ➕ 油成分 ➕ 界面活性剤 ➕ 着色剤 ➕ 紫外線防御剤 =
UVファンデーション・BBクリーム
化粧品はどれも、ほとんど同じと思うかもしれませんが
土台は同じでも、どんな成分を、どのくらい使うかによって
化粧品の性格がガラリと変わります。
化粧水成分
化粧水には・・・?
- 「肌を柔らかく保つ柔軟化粧水」
- 「毛穴を引き締める収れん化粧水」
- 「角質や脂をとる、拭き取り化粧水」
など様々なものがありますが、基本的な骨組みは同じです。
「水性成分 ➕その他 = 化粧水」です。
水性成分は、「水、エタノールの他に、グリセリン、BG、DPG、 PEG
ヒアルロン酸、 Naコラーゲン、糖質」などの保湿剤を指します。
しとりタイプの化粧水はエタノールは少なめで保湿剤がメインで
高級感を出したりします。
使用感を高めるために、とろみをつける製品もあります。
防腐剤の代表的な成分は「パラベン」で表示指定成分です。
防腐剤が入っていないことは、腐りやすいということです。
カビや、雑菌が発生したまま使うことになります。
パラベンの中でもに「メチルパラベン」は
抗菌作用は劣りますが低刺激ということで
現在多くの化粧品に「防腐剤」として配合されています。
しかし「防腐剤」は良くないと言われています。
メチルパラベンには、紫外線に反応して肌トラブルを起こす可能性も
指摘されていますので、注意を払う必要はあります。
クレンジングオイル
メイク落としで、洗い流すタイプのクレンジングオイルは
ほとんどが油性成分です。
水で洗い流す時に、乳化するための「界面活性剤」が20%~30%
入っています。
例えば サクワランは、美肌効果に有効な働きがあり
肌なじみも良く優れた保湿効果があるため
化粧品の成分として大変人気があります。
「サクワラン」には「動物性と植物性」があり
動物性のスクワレンは・・・人の皮脂やサメ類の肝油に
含まれています。
化粧品や工業用に使われているスクワランの多くは深海に住む
サメの肝油から抽出して作られたものです。
植物性のスクワランは・・・植物の油から抽出されたものでオリーブオイル
トウモロコシオイル、大豆油、ベニバナオイル、小麦胚芽油
米ぬか油などがあります。
クレンジングクリームの考え方を一歩進めて、油で
メークや汚れを浮かせて落とすタイプです。
肌の密着性が高いウォータープルーフタイプのファンデーションや
日焼け止めなどを使った時に適しています。
化粧品成分の界面活性剤と防腐剤が要注意
化粧品の分野でいうと、「界面活性剤」と「防腐剤」が要注意です。
「界面活性剤」は、水と脂を混ぜるもので「乳化剤」と呼ばれ石油を原料と
しているものが多く見受けられます。
この界面活性剤(乳化剤)が何から作られているものかを
知っておかないと、肌にダメージを与える化粧品を選んで
今う可能性も出てきます。
すぐにダメージが出てくるわけではありませんが
体内に害のあるものが蓄積されていくのは恐ろしいことです。
僕は乳化剤(界面活性剤)については、使用しない方が
良いと考えています。
つまり、乳液も、クリームも使わないで済むのであるなら
それに越したことはないのです。
モデルたちは、化粧水の変わりに「エビアン水」を使用したり
後に、皮脂がすぐ出るようであれば何も下地は、しつようありません。
乾燥するようでしたら、質が良く酸化しにくいココナッツオイルや
ホホバオイル、スクアラン(オリーブオイルに含まれる)を
薄く塗るのが良いでしょう。
防腐剤
「防腐剤」の代表的な成分は「パラベン」です。
これを使用していないことを「うたった」商品が多数出てきました。
しかし防腐剤が入っていないことは、腐りやすいと言え
カビや雑菌が発生した状態で使うことになります。
また「ノン パラベン」とか「パラベン フリー」という表示の
ある化粧品ですが、防腐効果を高めるために大量の「エタノール」などの
アルコール系成分を使用しているケースが見られます。
長期間使っていると、かえって肌にダメージを与える可能性も
あります。
パラベンは少ない量でも防腐効果があります、ノンパラベンだから
肌にいい、パラベンを使っているから悪いととは一概に言えないのです。
ある、化粧水の成分表示です。
化粧水ほど単純な成分はないはずですが
これだけ多くのものが含まれています。
できるだけ少ないものが良いでしょう。
モデルたちは一日に数回メイクをします。
ですから・・・水をよく飲み、化粧水よりミネラルウォータ
の使用を好みます。
表示成分をよく理解して上手に使い分けましょう。
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