題名はアリババの経営哲学となってはいるが、馬雲(ジャックマー)の
伝記とも言え読み物としても面白い!
もちろん、これから起業したい方や、挫折しそうな方、
経営に失敗した方、が読んでも勇気づけられる。
僕のスタッフとして活躍していた00君が上海で独立をして
日本にも講演などで情報を提供していた。
その彼から、上海を見るようにと誘われ、訪れたことがある。
ある程度は、彼から情報を得たいたものの、色々案内され
すでに、どのようなショップには入ってもフリーのネット環境が整っていた。
今から4年〜5年前の話だ、そのことを考えても日本は遅れていることを痛感させられた。
目次
中国ではインターネットは制限されていることは
日本でも知れ渡っているが・・・
ネットの、つなぎ方によっては、中国にいながらにして、世界の情報を見る
ことができると聞いた。
その時、中国版「アマゾン」と言える「アリババ」があることを
教えてくれた。
そのなことからアリババの経営哲学本屋で手に取り
読破したので紹介したい。
アリババの創業者ジャック・マーの立身出世物語として
ひきつけられる。
彼が成長する過程を、幼少時期から描かれている。
(馬雲・ジャック・マー)中国名ではなんと読むかわからないが
わんぱくな子供で、よく喧嘩をしていた。
その喧嘩の原因は、全ては友達のためで自分のためにしたことはない。
正義感が強かったのだろう、あるときは喧嘩で、けがをし13針
縫ったこともある。
彼はずっと3流以下の学校だった。
特に数学できが悪かったという、「高校受験は2回失敗した。」
もちろん大学受験も失敗している。
大学受験、数学の成績があまりにも悪く、またしても失敗
そんな彼がある日駅で`人生‘という本を拾う。この本が勉強嫌い
だった彼を、絶対大学に行かなければ‘と思わせた。
馬雲・ジャック・マー成績の悪い子だったが、英語は得意だった
これは中学校の地理教師が経験したエピソードを語ったことだった。
西湖のほとりで数人の外国人観光客に道を尋ねられ、その際、流暢な
英語で、ついでに他の見所をいくつく紹介したら、とても感謝をされ
たと言ったことだった。
このことを聞いた、馬雲・ジャック・マーは・・・
英語の放送を聞き勉強した、また外国人の多い
西湖のほとりに出かけて行き英会話の練習に励んだ。
それは人に笑われようが平気だった。
彼がこれらの幼少期に得たこととして・・・
と言ったことだ。
数学の方程式を丸暗記しそれを元に数学の問題を解き大学に
1984年3度目にして念願叶い、杭州師範学院外国語英語科合格した。
実はこの時彼は5点合格点に及ばなかったのだが、英語科定員割れを
起こしていたため、幸いなことに、入学できたという逸話がある。
結果的に英語教師を務め、やがて翻訳会社を設立した当初
赤字続きだった会社を、一人で遠くまで足を伸ばしギフト用品や
生花を仕入れては売り、なんとか翻訳会社を軌道に乗せていく。
こうして2年間で杭州ならびに浙江省で最大の翻訳会社となったのだ。
なんとも運命的なことだが、1995年、通訳の関係で行ったアメリカで
中国に逃げ帰るところを、なんの成果も持ち帰ることができない
自分に気づき、空港で思いとどまりアメリカでインターネットの
ことをよく耳にしたことを思い出し、それがなんなのか
シアトルのインターネットビジネスをしている友人宅を訪ね
もともとパソコンが得意でなかった彼は、友人宅で
インターネットのことを教えてもらった。
「ここに何か書いて検索してみろと」言われ「ビーヤー」と入れたところ
アメリカや日本、ドイツに関す情報が出てきたことに驚いた。
続いて「チャイニーズ」と入れてみたが画面には「ノーデータ」と表示された。
中国に関する情報が見つからなかったことが、きっかけでインターネットを専門に
取り扱う会社を始めることになったのです。
友人はそんな彼にネット・SNSの便利さを教え、当時はネット上に
中国に関する情報はなかった。
好奇心をそそられた彼は、自分の翻訳会社のホームページを作ってもらった。
読んでて参考になったことは、いくつもあったが・・・
この項目はこんな考え方や、見方をしたことがなかった
だけに興味をひかれた。
世界一のビルゲーツは勉強が面倒で大学を中退し
怠け者だからマイクロソフトを立ち上げて世界一の
金持ちになった。
世界一のサッカー選手ロナウドのこともピッチ上で動くことをな怠け
相手ゴールの前に立っているからボールが飛んできたときに
ひと蹴りするだけで世界一の年俸を稼ぐ
もっと優秀怠け者は、階段を登るのが面倒でエレベーターを発明した。
などなど・・・
怠けるといっても、ただ怠けるのではない
仕事を減らしたければ、怠ける方法を考え出すことだ。
怠けることを極めれば、怠ける極地に達する。
私(馬雲・ジャック・マー)のように子供の頃から怠けて入れば
太ることさえ面倒になる。それが境地というものだ。
今や、アメリカ、金融雑誌フォーブスには4年連続世界ITビジネスNo1
として紹介され、そして彼の立ち上げた 陶宝网[タオバオ
支付宝、アリママ 天猫といったサイトは中国のITビジネスの
中にあって、よく知られたブランドとなっている。
この本もご多分に漏れず褒めまくりの提灯本でこれだけ読むと
ジャック・マーと創業仲間が三国志のヒーロー達の様に思えて来るレベルです。
と言った批判もあるが・・・読み物として読むと勇気づけられ
気持ちを前向きにさせてくれる。
僕としては・・・
今日まで続いている日本経済の低迷の大きな原因のひとつは
日本から世界に通用するようなネット企業が生まれなかったことです。
アリババは日本から見れば後発で、しかも様々な規制に縛られた中国から
「アリババ」という世界的なネット企業が誕生したことは僕たち
日本人にとっても大きな衝撃です。
中国にいてみればよくわかることだが、いまや「IT分野」にしても
「電気自動車分野」にしても日本は遅れを取ってしまっていることだ。
電気に関しても日本は改革が必要だ!
まず家庭用電源を欧州や他の国々と同じように220V(ボルト)〜230Vに
することだ、この電圧にすることで充電速度が全然違ってくる。
ガソリン車と電気自動車の問題はこの充電速度による
影響が、電気自動車が普及した場合多きいと言える。
彼が言っていることに商売と政治は、関係を持ってはダメだと言っている。
日本はこの馴れ合いが国をダメにしているのかもしれない。
ここには普通人でも可能になる経営哲学が読み物として
つい読んでしまう面白さが・・・基本が詰まっていると感じた。