ヘアの価値と評価が低い現実
目次
<<ヘアカットデザインの価値>>
人は外見で印象づけられると言う事です。外見の中で一番面積を多くとっているのはファッションです、しかし第一印象は、ヘアだと僕は思っています、皆さんは顔だよ〜と思っている人も多いと思いますが、顔を可愛く、奇麗に見せ、目に印象を持たせたりしているのは.実はヘアなのです。ヘアによって小顔に見せたり品良く、大人っぽく見せたり、時にはブスに見えるのもヘアスタイルなのです。
<<美意識が高い人こそヘアに高額を支払います。>>
それはヘアによって印象が変わり自分のイメージが左右される事をよく知っているからです。美容師のカット技術の価値を上げて行く必要とカット料金を上げて美容界の底上げをして行かないと美容の未来は無いと感じます、多くのサロンと同じでは存在価値がないと思います。これは個人にも当てはまります。自分のブランド価値を上げて行かないと、安売りで一時的に顧客をあつめたとしても結果的に自分の首を絞めてる事に成ります。他業種の大資本による大量生産品とは違い。手作りしかも一品物の提供です、安売りを目指すのではなく地域でのオリジナリティー、オンリーワンを目指してほしいのです。そこに価値が生まれます。
<<自分の髪をいつも触っている人は女性に限らず男性でも多く見受けられます。>>
それだけヘアにこだわりが有ると言えます。ヘアに手櫛を入れ髪を搔き上げ耳に架ける仕草、僕にとっては魅力に感じます。髪を手櫛で搔き上げ動いた時のかすかな香り、後ろを歩いていてその人の知性と趣味の良さを感じさせられる時がよくあります。とても男心を誘われます。当然自由に手櫛がいれられ髪をまとめたりトップをクシュクシュと持ち上げたり出来るよう簡単に仕上がるよう、気を使います。整髪料も手櫛を入れた時に手についていく、いやな手触り感の物は使用しない様にします。
<<カットは手櫛を入れただけで立体感ができ>>
しかも奇麗な流れが出るようカットします。削ぎはシザーズの入れ方によって髪の艶も無くしてしまい手触り感も悪くします、いかに手櫛を入れた時に心地よくするかを、髪をまとめた時に短い毛が出ない様にするかを考えカットします。又仕上げはあまりにもキレイに完璧にカッチとするより、少しゆるい感じに仕上げる事が僕は好きです。
だからカット料金は高料金をいただきます。納得いただけるように、カット技術の評価を上げる努力をします。人と何処が違うかをアピールする事も忘れません。それだけヘアにお金をかける価値があると言う事知ってもらいたいからです。
<<この様な話を聞いた事があります。>>
千利休は茶人、武蔵紹鴎(たけの じょうおう)に、茶を学んだ。紹鴎はその才能を試してみようと思い、弟子に命じて庭を掃除させ、その後に千利休にも庭の掃除を命じた利休が庭を見ると掃除が行き届いており何処にも手を出すべき所がなかった、すると利休は庭に降り試しに一本の枝を揺らすと落ち葉が風に舞って地に点じ、庭は一段と風情のある味わいになった。そして利休は「命を終えました」と告げ、庭を見た紹鴎は利休の奇才を感じた。
このため茶の秘訣をことごとく授けられたと言うお話に感性を感じ、そのような美が有るのかと始めて知った。たかがお茶を飲む行為と言ってしまえばそうかも知れませんがお茶を楽しみながら、感性を共有し楽しむ行為が茶人の世界かなと感じております。
正に茶人のおもてなしの心、感性が分かり合える行為、似ていると思います。僕の中にその風情と自然と言う美的感覚がどこか頭に残っているのです。
<<ヘアも完璧の美しさの中に自然がかもし出す乱れ>>
みたいな感覚を求めているのかもしれません。高料金をとると言う事はその人のイメージや印象を、良くすると言う事、創る側も責任を持つ事だと思っています。
<<僕が自分の家を設計してもらうとしたら>>
自分の事、周りの環境にとけ込みながらも、個性がある事、使いやすさ、なるべく自然光を取り入れる事等、考える以上の物を提供してもらいたいから、もちろん予算の範囲以内で、多少の妥協もあるかもしれません、しかしその中で顧客のニーズを読み取って設計するのが一流だと思っています。
<<一流は多くの経験から>>
多くの情報を整理し満足のいく物を提供するのが一流のあかし、ヘアも同じ事が言えると思うのです。たかがヘア誰にカットしてもらっても今や変わりはしないと言われる人が多くいますが、実は大きな違いがあるのです。また価値を分かって下さるお客様がいるからこそ胸もときめき、やりがいも感じられるのです。
利益中心で数をこなすだけのヘアカッターには夢も希望も感じません終わった後に疲労感だけが残り考える力すら残っていない状態だけは避けたいと思います。これでは仕事を楽しむ事さえできないのです。
もっと人を豊かにし感性を共有し仕事を楽しみながらできる環境を求めた結果、経済的にも報われるよう努力する道も有りだと思うのです。
<<ヘアスタイルにはその人の印象やイメージ、人格までも決めてしまうほどの>>
影響が有ると言う事です。その人自身のヘア人生を生涯かけてプロヂュースする場合も有ると思います。それだけに遊びの中でもいつもプロとして仕事の目を通して見る習慣を身につけているのです。
だからプロとして安易な妥協はお客様であっても、したく無いと言う思いが強いのかもしれません。できる事なら、お任せしますと言ってもらう状況を創るための努力が、高料金で購入してもらうと言う結果に成るのかもしれません。
ぜひカットの価値を評価を上げてもらいたいと思います
<<Just Tomio 塾>>
2月12日第一回セミナースタート 多くの方に参加いただきありがとうございます。
ゴールは、「売れるスタイリスト育てあげる」
第二回は3月12日です。
第1回 基本の価値
第2回 応用の力
スポンサーリンク
LEAVE A REPLY