地政学の大切さとは?
地政学とは( Geopolitics:ジオポリティクス)・・・?
Wikipediaから定義を引用しておきます。
地政学とは地理的な環境が国家に与える「政治的、軍事的、経済的」な影響を
巨視的な視点で研究するものである。
イギリス、ドイツ、アメリカ合衆国等で国家戦略に科学的根拠と正当性を与えることを
目的とした。
「地政学的」のように言葉として政治談議の中で聞かれることがある。
「歴史学、政治学、地理学、経済学、軍事学、文化学、文明、宗教学、哲学」などの
様々な見地から研究を行う為、広範にわたる知識が不可欠となる。
また、政治地理学とも関係がある。
と書かれている。
目次
僕が以前経験として感じた地政学
僕自身ロンドンで暮らして感じたことが今考えると、この地政学です。
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当時地政学は知りませんでしたが、日本で暮らしていると、当然ですが
地図は日本を中心に描かれています。
日本を中心にした世界地図
もちろんテレビでの天気予報も日本が中心です。当時日本にいるときは
なんの違和感も感じなかった。
イギリスに住んで初めに感じたことは、テレビでの天気予報は
イギリスを中心にヨーロッパにかけて予報をしている。
何よりも住んでいて他国が近く感じるのです。
3~4日、時間が空けばパリに行こうとか、ローマ、スペインに行こうなど
日本の国内旅行より安く海外旅行が簡単に飛行機で行ける
この気安さに衝撃覚えた。
美容関連の模様しものがあるのでワシントンに来ませんかと
誘いを受けて日本に戻ってまたアメリカは距離が長いし、
疲れるな・・・どうしようと考えていたら反対回りで全然近かった。
日本から行くことを思えばロンドンからだと簡単にニューヨークも
行けてしまう。これが僕にとっての驚きと新しい発見でした。
それから世界地図に興味を持って、地球は球体だし
平面に書かれている地図は果たして正確なのか?
そんな疑問を持った。
しかしギリシャ時代に既に、「緯度と経度」を使って、海路での
縦横、左右の他の国との距離感を割り出していたと聞いて、またもやビックリ
したものです。
当時からヨーロッパ中心・・・
特にイギリス中心に、この地政学が研究され、グリニッジ天文台は、
「経度0度」にあり、ここを世界、各国の国際標準時
タイムゾーンとして決めている。
またイギリスのハルフォード・マッキンダー卿の理論を、
(英国)の海洋国の外交戦略の基礎としてこの地政学を用いた
とも聞いている。
英国を中心にした世界地図.
地図の見方で距離感が全然ちがうし、人間の考え方が変わってくるのです。
それから僕自身も地球儀の見方が変わった。
先日テレビを見ていたら地政学の観点から
政治について話していた。
国家の地理的条件が政治、軍事、経済に影響を与えることの重要性を
知った。
中国は大学でこの地政学を教えていると言う、ロシアも当然
教えている。
米国はもちろんの事、英国は、この地政学をもとに世界を制覇しようと
江戸時代末期から考えていたようだ。
日本で唯一勉強しているのは防衛大学校ぐらいだとも聞いた。
世界の地図を自国を中心に見たり、地球儀を上から見たり
見る角度によって全然考え方が変わるのです。
中国の地図を上から見ると、モンゴルとロシアがあり陸路が塞がれている
結果的に中国の歴史は欧州までの陸路は「シルクロード」になり
海路を見ると中国は以外と出口が狭い、日本の沖縄や、尖閣諸島、台湾、
フィリピン、ベトナムなどに囲まれ出口が狭いのです。
そのような観点から見るインドは海路も広く、陸路もあり、強い力を
持つ可能性があるように感じます。
中国から見た海路
中国は完全に地政学にもとずき、南沙諸島、西沙諸島、で中国が滑走路など
軍事拠点かしようとしていることがよくわかる。
もしも沖縄から米軍がいなくなれば中国は日本の沖縄周辺を占領して
くるだろうと感じる。
ロシアが北方領土を中々返さないのは、やはり海路が狭いからなのです。
テレビで地政学者が、言っていたことは日本が北方領土を返してもらう条件は
ソ連の軍事基地を沖縄のように置いても構わないので、「返して欲しい」と
いった条件を提示すれば、全島変換する可能性が高いと言っていた。
しかしこれはアメリカが許してくれないだろう。
アメリカにとって、アジアを支配するには日本を軍事拠点にすることは
武器、弾薬、人員の面からも重要な拠点であることは
地図を色々な角度から見るとよくわかる。
これも地政学的に考えれば、理にかなっている。
ドイツも地政学的にはEU(欧州連合)の中心に位置して、何回か
戦争で敗れても経済発展がしやすい位置にある。
ソ連に取ってもドイツと手を組めればヨーロッパを含め
世界戦略上優位に立て米国との戦いが有利になる。
それらを恐れて過去の戦争でドイツを、ことあるごとに
滅ぼした歴史がある。
世界地図は見方で思考力も変わる
大体の国が地図は自国を中心に描いているはずです。
世界地図は自分の国を中心として自分の国に都合良く
作られているのです。
英国から見た米国
しかし、これは日本のように島国で、英国や、ヨーロッパ、アメリカ
などから見た場合、遠い国のおかげで色々な争いごとに巻き込まれずに
済んでいる。
たいていの国は自国を中心に地図を描き、それは他国との距離を
いつも考えるためにしていることなのです。
日本が第二次世界大戦を始めたのも、石油を確保するために
その進路をアメリカによって塞がれて行ったから真珠湾を
攻撃することになったと聞いております。
逆さ地図を立体的見てみる
どこに視点を置くかによって、人間の感覚や考え方は大きく変わる。
いつも日本を中心に平面の地図を見せられていたら、国と国の距離感も
解らないし、世界で一番進んでいる国のような錯覚に陥る、
それはコマーシャルや報道によってもそのような感覚になるのだろう。
アメリカ中心の地図を見ると西のロスアンゼルスや東のニューヨークでは、
ヨーロッパの距離感とアジアへの距離感が変わる。
地図をどの視点から見るかで「発想の転換」に大きな変化がもたらされる、
また色々な思考力をつけることができる。
地図を北極から見ると北極圏を空路すると近い、しかし寒さの観点からか
磁場の点からかは、僕にはわからないが、ロンドンに行くには日本の佐渡島
周辺からロシア上空を飛んで少し遠回りしているように思う
逆に」米国の西側に行く場合アンカレッジ方面から飛んでいく
多分近いのだろ。
立体的に見た英国、米国、ブラジル、日本の位置関係
日本の車や電化製品は世界一、テクノロージーも一番早く進んでいるように
感じる。
しかし現実にはもっと進んでいる国はあるのです。
また英国や米国、フランス、ドイツ、ロシア、中国などは
当然この地政学に基づいて天然資源のある場所や、食料の
多く取れる地帯など多くの戦略を考えている。
日本が貿易立国だとしたら、地政学はもっと研究する価値がある
と言えるのではないでしょうか?
当然大手企業は生産拠点を考える場合など、海路で製品を運ぶか、空路かを
考えて生産工場を作ることになる。
地政学の地図をよく見ることで中国やアフリカのように広い土地と
見えても、砂漠や山などで使えない土地が多くある。
このようなことを考えてみると相手が将来どうしていきたいかも
読めるのだろう・・・
また相手国が何を考えているかも見えてくるのです。
デザインをする上での見る角度
専門家でもない僕でも色々なことが見えてくるわけですから、
もっとこの地政学を研究する余地はあります。
僕はヘア・メイクをする上で色々な角度から見る大切さは
知っていた。
またヘアをカットする上で、頭も地球儀のように球体なのです。
髪が生えている場所や、密度の多い場所、頭の温度の違いなど引力の
影響を考えると、この地政学とよく似ているように感じる。
ヘアも面や球体によって色々なことを計算し考えなければならない
もちろん、たかがヘアをカットすることでも目線を変えることで、
狂いは生じ何処から見るかによってデザインや感性は変わる。
もっと小さい視点で考えた場合、他店舗かする場合地図を見ることで
線路や、大きな道路によって人の流れに影響したり、人口密度もわかる。
今思うと、なぜもっと地政学観点から店舗の立地条件を考えなかったのか?
悔やまれる。
また地政学は天気や軍事をはじめ資源や食料と言いた面でも
世界を見ることができる、もちろんそう言う意味では投資などの
経済面でも見ることができるのです。
この地図を立体で捉えるのと、平面で捉える、逆さまに見るのでは、距離感や
人間の思考に大きな影響を及ぼすことは間違いない。
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